もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

おとがたり( 長浜奈津子、喜多直毅)@P's Bar

喜多直毅さん、ヨーロッパからの帰国第一弾のライヴでした。
直毅さんが日本にいないあいだ、私は落語会と映画と芝居とアイドルイベントに行って、一つもライヴに行く機会がありませんでした。(5月は就活、6月から新しい仕事が始まり、時間と体力の余裕がなかった所為もあります。)
久しぶりに生の音楽聴いて、ああ良いなぁと再確認しました。こういう時間は私には絶対必要なのです。人間なので、生活とのバランスも考えないと…ですけれど。
おとがたり、のライヴはお二人それぞれのファンが集うので、雰囲気が新鮮です。
アンコールの" Gracias A La Vida 人生よありがとう " が一番好きです。MCで、軍事政権時代のチリで投獄されたいわば思想犯のあいだでよく歌われていたとのこと。ユーモアも交えながら、ここぞというところでは心に響くMCも素晴らしいな。
次回の都内公演は7月23日(月)、月夜の仔猫、にて。朗読は怪談だそうですよ。その前に、今月末の(金)(土)は北海道公演ですね。

6月23日
おとがたり
長浜奈津子 (朗読、うた、ギター)
喜多直毅 (ヴァイオリン)

お店は小さいスペースでしたが、ヴァイオリンはボディにマイク装着。奈津子さんもマイク使用でした。
01. 小川未明・作『港に着いた黒んぼ』
3月に初演で、今夜が2回目。小川未明のことはほとんど知りませんが、最後の「姉」の言葉がよりハッキリ理解出来た気がしました。
02. ヴァイオリンソロ (仮題「世界の終わり」)
今回のドイツでのダンス公演を作り上げる過程で作曲したそうです。ヒエロニムス・ボスの絵画(地獄を描いている)にインスパイアされて、とおっしゃっていたかな。(喜多直毅公式サイトのPOETRY READINGのページに彼の絵画があります。) 4月下旬に渡欧して、話し合いながら1から作った公演、見たかったです。
休憩

03. 死んだ男の残したものは (谷川俊太郎作詞、武満徹作曲)
04. 三月のうた (谷川俊太郎作詞、武満徹作曲)
05. この空の下 (喜多直毅作詞作曲)
06. 百万本のバラ
07. Malena マレーナ (Homero Manzi作詞、Lucio Demare作曲)
タンゴの曲。
08. La pulpera de Santa Lucia サンタルシアの酒場女 (Hector Blomberg作詞、Enrique Maciel作曲)
09. Alfonsina y el mar アルフォンシーナと海 (Félix Luna作詞、Ariel Ramirez作曲)
アンコール:Gracias A La Vida 人生よありがとう (Violeta Parra)
日本語でした。

会計を済ませてお店を出ると、もう雨は止んで、月が見えました。
人生、捨てたもんじゃないと思った。