もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

小室等×喜多直毅×黒田京子@インエフ

初の組合せ。
小室等さんは著名なシンガーなので、どういう感じかなぁ…と思いながら行きました、勿論、事前予約して。
立ち見もありの満席でした。
率としては、小室ファンが8割?9割?
でも、今夜は曲数が少な目で、じっくりとヴァイオリン、ピアノの出番があって嬉しかったです。
3者がお互いに敬意を持って相対している様子がありました。
喜多直毅作詞作曲の歌は「春が来ると」「この空の下」、そして書き下ろしの新曲「旅情」の3つでした。この曲はたぶん、ヨーロッパで武者修業または放浪の旅をなさった時のことを書いた詩なのかな。
いろいろな人に、直毅さんのヴァイオリンを聴いて欲しいですし、彼の作った歌を歌って欲しいです。


4月30日
小室等(うた、ギター)
喜多直毅(ヴァイオリン)
黒田京子(ピアノ)


初めの方だったか、小室さんから「喜多直毅&黒田京子デュオ」の2ndアルバムの紹介があり、担当しているFM番組で「他人の顔」を放送しましたよ、ということでした。
01. 雨のポカラ (詩・谷川俊太郎/曲・小室等)
02. 百三歳になったアトム(朗読・小室等) (詩:谷川俊太郎)〜鉄腕アトム
03. 即興演奏 (喜多直毅、黒田京子)〜道 (詩・黒田三郎/曲・小室等)
04. サーカス (詩・中原中也/曲・小室等)
休憩


05. 春が来ると (喜多直毅作詞作曲)
小室さんの奥様は、このうたを家で「予習」しているのを耳にして、「どうしてこんな悲しい歌をうたうの?!」とおっしゃったそうです。
06. この空の下 (喜多直毅作詞作曲)
これは、上條恒彦さんの『生きているということは』というアルバムに収録されていますね。
07. 遠くへ行きたい
タイトルは告げず、喜多直毅&黒田京子デュオで演奏。
激しく、また、ひそやかに。小さい音が特に美しい!
(※前回弦が切れた曲なので、ちょっと心配でしたが大丈夫でした。)
中村八大さんが聴いたらどう思うでしょう、という話題が出ましたが、こんなに愛して自由に駆け巡っているのですから、きっと嬉しいと思いますが。
08. 小室等さんのソロ(タイトル聞き取れませんでした)
09. ぽつねん (詩・谷川俊太郎/曲・武満徹)
10. 死んだ男の残したものは (詩・谷川俊太郎/曲・武満徹)
6番まであります。
3番が「死んだ子どもの残したものは…」という言葉なのです。2009年2月、インエフでの『坂田明千野秀一、齋藤徹』で坂田さんが歌いました。私は受けとめ切れなくてどうしようもなくなり、ドアを開けて外に出て階段に座って続きを聴いたことがあります。
今回はそういうことにはなりませんでした。“子ども”から少し距離を置いたせいかもしれません。
小室さんは6番の「輝く今日」という言葉にひっかかりを感じ谷川さんに伝えたら、「変えていいよ」と言われたけれど、詩人の谷川さんの書いた言葉より、自分の書いたこれが良いとは言えない、というMCがありました。
11. MI・YO・TA (詩・谷川俊太郎/曲・武満徹)
アンコール1;旅情 (喜多直毅作詞作曲、初演)
アンコール2;翼 (武満徹作詞作曲)