もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅&黒田京子デュオ@Sweet Rain

2008年に「空に吸はれし心」、2014年に「Hymne à l'amour」(愛の讃歌)と既にアルバムを2枚発表している、歴史のあるデュオです。
比較的ヴァイオリンが激しい夜でしたが、それはそれで私の心の中にストンと落ちる、美しい音楽。
アンコールの「三月のうた」(詩・谷川俊太郎/武満徹作曲)には、ライヴ友達の転勤話を聞いたばかりだったので、いっそうジーンと来るものがありました。

2月25日
喜多直毅 (ヴァイオリン、朗読)
黒田京子 (ピアノ)

01. 見上げてごらん夜の星を
歌い上げる絶品のヴァイオリン。
02. 黒いカマキリ (喜多直毅作曲)
次は、濁ったり乱れたり激しかったりする部分のあるこの曲。
小さい音でも緻密に迫って来ます。
03. 五木の子守唄
デュオで初演。とても雰囲気が合う。
04. Women's Dance
愉快な顔もあるブルガリアの5拍子の曲。
05. ふるさと (喜多直毅作曲)
こうなって、こうなって、あちらへ行って、最後は落ち着く。
良い曲です。
私の心にすっぽりおさまるのです。

休憩
06. 忘れな草をあなたに
07. My Favorite Things
08. 北の蛍 (森進一が歌った曲)
09. My Wild Irish Rose (アイルランドのトラッド曲)
10. 板橋区 (喜多直毅作曲)
本当に美しい旋律です。
直毅さんがかなり初期に書いた曲だそうで、タイトルを変えたい、と。
変えても良いけれど、"「板橋区」改め、○○○○○○" というのもどうかと思います。
11. リリー・マルレーン (編曲は黒田京子)
戦争にも通じるのか?不穏な音の連続から、そっとヴァイオリンが有名なあの旋律を歌い始めるあたり、とても良かったなぁ。
アンコール; 三月のうた (詩・谷川俊太郎/武満徹作曲)
歌詞を直毅さんが朗読してから演奏に入りました。
三月は区切りの季節ですね。