もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

黒田京子トリオ(黒田京子、翠川敬基、喜多直毅)@インエフ

いわゆる、第二次黒田京子トリオです。
(「第一次」はヴァイオリンが太田恵資さんで、アルバム2枚出しています。ほぼ毎月ライヴがあって、さっき数えたら私は29回聴きに行ってました。)

位置関係としては、ピアノが後ろで、前方右手に翠川さん、左手に直毅さん。座って演奏でした。
お三方の絶妙な関係が、何とも言えません。
タイミングを図って振り返る事も何度かあったけれど、基本的には見ないでお互いの音を聴きあって展開して行きます。
翠川さんのpppは本当に美しい。
haze (富樫雅彦作曲)の終わるところとか。
「翠川-喜多」のラインは勿論大好きですが、そこへ黒田京子さんが入ると又違う世界になります。
それは、「喜多直毅&黒田京子デュオ」とも全く違うのです。
駒割れ事故の続いた直毅さん、事故原因であるらしい「G線ボヨボヨ奏法」は封印するはずでしたが、控えめにやってました。経済優先では生きていけない方なのでしょう。
弦にクリップ付けるのもおもしろかった。

このトリオを初めて聴いて、こんな演奏があるんだ!と驚いているお客さんの質問に、終演後解説するのを横で聴いているのも楽しかったです。離れた場所から、笑いながら「その前にやる事沢山あるからね!」と声を掛ける翠川さんも。

このトリオは一夜限り、なのかな。

7月17日
黒田京子 (ピアノ)
翠川敬基 (チェロ)
喜多直毅 (ヴァイオリン)

01. anohi (翠川敬基作曲)
02. It's Tune (富樫雅彦作曲)
03. 二十億光年の孤独 (黒田京子作曲)
04. valencia (富樫雅彦作曲)
休憩
05. ひまわりの終わり (黒田京子作曲)
06. haze (富樫雅彦作曲)
07. all things flow (翠川敬基作曲)
08. Zephyrus (黒田京子作曲)
アンコール; my wonderful life (富樫雅彦作曲)