もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅 Violin Monologue@松本弦楽器

先月のファドの日は行けなかったので、約4週間振りの直毅さんのヴァイオリン。
思い通りにならないことがあっても、しっかり前に向かって行く勇気をもらいました。
私は明日からまた、修行的状況に入りますが、このタイミングで聴くことが出来て良かった!

7月9日
喜多直毅 (ヴァイオリン)

01. Chaconne シャコンヌ (バッハ作曲:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番ニ短調BWV1004第5楽章)
ガット弦でシャコンヌ
告知では「即興演奏」と掲載されていましたが、開演前に裏手の方からそれらしき旋律が聞こえて来たし、譜面台に譜面が置いてあるので、そうかなぁと思っていたら、正解でした。
速く弾かないでゆっくり弾く。強い音で弾かないで、弱い音で弾く。その魅力がありました。湿度が高いせいかチューニングが下がってしまうのは仕方ないですね。キリの良い箇所で再度チューニングし直してらっしゃいました。
02. Longa hijaz kar kurd ロンガ・ヒジャーズ・カルクルド(トルコ古典曲)
ヴァイオリンをアラブチューニングに変えての演奏でした。
アラブ曲は久しぶりですね。とても大胆で楽しい演奏だった。
03. 失った心 Tive um coração, perdi-o (Amália Rodriguesの歌)
弦にクリップを装着し、日本語の詩を読みながらの演奏でした。
ヴァイオリンで歌うところは、クリップはずしておおいに歌ってました。

休憩
04. 即興演奏
ここからは、立って演奏でした。足踏み鳴らしてアクセントにしたり。
途中でまさかの、駒割れ。駒がきれいに割れて床に落ちました。弦も弓の毛も切れないのに。
でも、ここは楽器店なので、口笛吹いて音を途切れさせないようにし、壁に掛けてある別の楽器を手にして演奏続行です。(6月3日に割れた時にお店から運んでもらったその楽器だそうです。)
すごいなぁ。
楽器が変わって、音色も変わりましたが、激しいところは遠慮なく進んで終演。
最後まであきらめない喜多直毅さん、素晴らしい。