もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅ヴァイオリン独奏@Bagus

高津駅近くの小さなレゲエ・バーでのヴァイオリン独奏でした。
どこで弾いても、喜多直毅、です。

満席でした。一番前の列に座ると、奏者との間がとても近かった!
1stセットは即興演奏。
空調機器よりも小さな小さな音が特に心に迫りました。
ダン!と足を踏み鳴らす局面もあり。
2ndセットは楽曲。
まず、バッハのシャコンヌ。譜面なし。
1stの最後の方でネジを緩めたのが影響したそうで、途中、何度かチューニングしながらの演奏でした。
この曲は一つの物語のようです。山道を歩いて行く人が頭に浮かんだり、少しハラハラしたり、納得したり。最後にきちんとおさまります。
後半の曲のなかでは「シャリバリ」が楽しかった。自由自在縦横無尽に変奏して行きます。テンポも調性も変化し、即興もあり。
駒より手前側 (タンゴならチチャーラ奏法で弾く側)で、ハーモニクス?奏法やっていたのはどの曲だったかしら。
途轍も無く美しかったなぁ…
明日の福島・ローゼンケラーに行けないのが残念ですが、今の私には無理なんです。

3月4日
喜多直毅 (ヴァイオリン)

01. 即興
休憩
02. chaconne (バッハ作曲)
03. Bésame mucho ベサメ・ムーチョ
04. シャリバリ
05. 遠くへ行きたい (中村八大作曲)
この曲のみ、譜面を前にしての演奏でした。
ピアニストの黒田京子さんとのデュオアルバムに収録され、ライヴでも演奏されていますね。それを独奏すると、また違った世界が現れ、聴く側の想像が入る余地が新たに生まれます。
アンコール; 朧月夜 (岡野貞一作曲)
もうすぐ春ですね、ということでこの曲。