もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

黒田京子トリオ(黒田京子×喜多直毅×翠川敬基)@ピットイン

トリオで3回目のライヴ。
この美しさは他にない!


2部の一つ目に喜多直毅、翠川敬基、黒田京子とソロのリレーをしたのですが、チェロソロが「遺言」のようでグッと来ました。
(あとから、ジャクリーヌ・デュ・プレが翠川さんの夢枕に立った話を思い出しました。)


9月4日
黒田京子(ピアノ、こえ)
喜多直毅(ヴァイオリン、ほか)
翠川敬基(チェロ)


はい、最前列、直毅さんの前に座りました(笑)
ナマ音だということだし、きっと床面に近い位置でいろいろやるだろうし、20年以上の黒田京子ファンであるI さんも一番前に座ると仰るし。
左から、喜多さん、翠川さん、黒田さんでした。


01. 即興1
結果的に3つの部分になっていたと思います。
まぁ、素晴らしく美しい。
ヴァイオリンのスルタスト奏法の音色には心を奪われてしまいます。魔術のよう。
黒田さん、ピアノを弾きながら結構長く歌ってました。
一度終わって、「歌」に行きます。完璧に美しい。
短めにそれは終わり、どうするのかな?と思ってすぐ、ピアノがガンと出た。

わたし、直毅さんが何しても好きです。ヴァイオリン弾かなくても。
…という事ではないのですが、私の嫌いな事、この方はしないのです。そういう相性なんです。
02. インハーモニシティ3 (黒田京子作曲)
今夜のために書いた曲だそうです。この曲ではヴァイオリンは歌っていたかな。
休憩


03. 即興2
ソロをリレーして行きます、とのことでした。
喜多直毅…2ndでは靴は脱いでました。弓を構えて始まった途端に下に投げ捨てる。ふふ。指ではじいて音を鳴らす。もちろん弓でも弾きます。
翠川敬基…ソロとソロのあいだは切れ目がありません。そっと入って、少し2人が音を出す状態があり、直毅さんが下がって行きます。
これ、録音はしていたのかなぁ。素晴らしいソロでした。オスティナートを弾きながら紡いでいく感じでした。
黒田京子…大きく包み込むようなピアノでした。
04. ヴォイス・フロム・ヨンダー (富樫雅彦作曲)
05. イッツ・チューン(富樫雅彦作曲)
06. ゼフィルス (黒田京子作曲)
アンコール;闇夜を抱く君へ(黒田京子作曲)
翠川さんがこれにしよう、と仰って決まりました。