もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

齋藤徹×喜多直毅×黒田京子@エアジン(横濱国際なんでも音楽祭20159日目)

心がたっぷり満たされた演奏でした。
全て、うた、でした。それを楽器で歌うのです。
「うたをさがして」トリオで、オペリータ「うたをさがして」で、Mesaで(ジョビンの曲)、つまりさとうじゅんこさん、松本泰子さんの歌声で聴いた曲が殆どでした。
言葉はなくても、自分の心のなかには言葉が響いている箇所が沢山ありました。
…となると、演奏頻度としては黒田さんは不利とも言えるけれど、三人のバランスもとても良かった。
ピアノの音、硬質ではあるけれど、宝石なんですよ。
弦楽器とは違う煌びやかさを感じました。でも、まったく嫌らしくはありません。
ヴァイオリンもコントラバスも、鉱物ではなくて、木とか、有機物の音ですね。
直毅さん、翌日にはソロ(シャコンヌほか)(15時開演、明大前キッド・アイラック・アート・ホール3階ギャラリー)を控えていても、このトリオのなかで存分に歌い、徹さん、黒田さんの橋渡し的役割も果たしていて、すごいなぁと思いました。
徹さんと黒田さんのデュオになったところもあって、徹さんの(私は)あまり知らない側面を聴いた感じがありました。
お客さんも大勢でそれはやっぱり、嬉しいです。


5月9日
齋藤徹(コントラバス)
喜多直毅(ヴァイオリン)
黒田京子(ピアノ)


01. クセニティス (アンゲロプロス監督の映画「永遠と一日」より、訳詩・池澤夏樹/作曲・齋藤徹)
02. 星がまたたく (オペリータ「うたをさがして」より、ことば・乾千恵/作曲・齋藤徹)
03. よみがえりの花が咲く  (   〃   )
04. コルフーラ・私の花 (アンゲロプロス監督の映画「永遠と一日」より、訳詩・池澤夏樹/作曲・齋藤徹)
05. Imagina (Jobim)
06. Olha Maria (Jobim)
休憩
07. 旅人の歌 1 (オペリータ「うたをさがして」より、ことば・乾千恵/作曲・齋藤徹)
♪じゅんれいの♪で始まるあの歌です。
08. ああセリム (アンゲロプロス監督の映画「永遠と一日」より、訳詩・池澤夏樹/作曲・齋藤徹)
09. 子守唄 (オペリータ「うたをさがして」より、ことば・乾千恵/作曲・齋藤徹)
10. ふりかえるまなざし (詩・渡辺洋/作曲・齋藤徹)
11. Canta, canta mais (Jobim)
12.  ?   (Jobim)
13. 白と黒の肖像 Retraro nm branco e preto (Jobim)
アンコール;(再度)星がまたたく