もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅&黒田京子デュオ@グレコ

先週の18日にお亡くなりになった齋藤徹さんの曲をまず3曲。「星がまたたく」「風の踊り」「浸水の森  ミュゼット」。黒田京子さんは30年くらい前から、喜多直毅さんはこの10年、齋藤徹さんと関わっていらして、昨日、本日とご葬儀だったそうです。湿っぽくはならずに、徹さんのことを思いながら自分もしっかり生きていく、というテーマがあったように感じました。このような大きな出来事があっても、"音楽葬"の構成ほか諸々のことで大変忙しくなさった日の夜でも、(もちろん)演奏する。凄いなぁ。自分も、もうちょっとシャキッとしなくちゃと思いました。そして、お二人には、休める時にはどうぞ身体をいたわってくださいね、と、ここでお願い致します。

 

5月24日

喜多直毅 (ヴァイオリン)

黒田京子 (ピアノ)

(齋藤徹さんのことは改めて書くつもりですが、書かないかもしれません。私が初めて聴いたのは2009年5月31日で、それは喜多直毅さんと初共演した日でもあります。)

01. 星がまたたく (齋藤徹作曲、アルバム『むがさり唄』『オペリータ うたをさがして』に歌として収録(詩・乾千恵)

02. 風の踊り (齋藤徹作曲、アルバム『むがさり唄』に収録) 結婚式の新郎新婦入場の音楽です。晴れやかな曲想が好き。

03. 浸水の森 ミュゼット (齋藤徹作曲、アルバム『浸水の森』に収録)

04. 鉄条網のテーマ (喜多直毅作曲) 厳しく激しい。

05. YOU CAN'T GO HOME AGAIN (ラフマニノフのメロディに基づいて) ラフマニノフ交響曲第2番第3楽章のメロディです。私は全く知りませんでしたが、いろいろな人が演奏しているようです。美しい。

休憩

06. 波の盆 (武満徹作曲)

07. Tristorosa (ヴィラロボス作曲) タイトルは、悲しみに満ちて、という意味だそうです。

08. 遠い呼び声~ここなる湖(うみ) (旧題:水はみどろの宮のテーマ、を正式に命名)(黒田京子作曲)

09. リリー・マルレーン この曲の途中で珍しく直毅さんがハミングしてらした。

10. 残された空 (喜多直毅作曲) この曲に限らず、至近距離で聴いているので、時に弓の端が目の前に来て刺されるかと思う。刺されてもいいです。今夜のヴァイオリンは強過ぎずちょうど良かった。

アンコール;I Girasoli ひまわり (Henry MancinI) 本当にアンコールは考えていなかったようで、譜面がすぐ用意できずヴァイオリンは暗譜で。