もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅クアルテット(喜多直毅、北村聡、三枝伸太郎、田辺和弘)『厳父』1日目@公園通りクラシックス 

終わってからボーッとしていたら「疲れました?」と声かけられましたが、違うんです。やっぱり、喜多直毅クアルテットは特別だなぁ、これが無いと生きていけないくらい。だから、無意識に反芻していて、外見としては、ボーッとしていたのです。

真夏。演奏中はエアコンを(部分的に?)切っていて、演奏なさる方は客席よりきっと大変だったのでは?
この『沈黙と咆哮の音楽ドラマ』を、文章で表すセンスは私にはありませんが、確かにドラマだと思いました。激しい音、美しい波が訪れ、厳しい局面が続き、最後には暖かく包まれて、こうなると私は、泣きたくなる病患者になります。

食事や睡眠をとらないと人は生きていけない。でも、こういう音楽、芸術に触れることをせずに、ただ生きているだけでは、あまりに残念。芸術に触れるには、それなりの余力が必要ですよね。(エネルギー、お金、時間など。)
さ、明日も順調にクラシックスの客席に行けるよう、今からやることやって備えます。

8月11日
喜多直毅クアルテット
喜多直毅 (音楽、ヴァイオリン)
北村聡 (バンドネオン)
三枝伸太郎 (ピアノ)
田辺和弘 (コントラバス)

(作曲はすべて喜多直毅)
01. 月と星のシンフォニー (2ndアルバムに収録)
02. さすらい人
今年3月の公演が初演。
03. 昭和
2017年10月の公演が初演。中に「泥の川」(喜多直毅作曲)が挿入されています。
04. ふるさと (1stアルバムに収録)
05. 轍 (1stアルバムに収録)
06. 悲愴 ( 1stアルバムに収録される時に?『幻の冬』と改題されましたが、2017年10月公演で元に戻りましたね)
この曲の終わりの方で、緊迫した空気からメジャーキーになって(楽器で)歌って、それからちょっと振り返って、いろいろな要素が又入って来てから、最後の最後は静かに終曲するところがとても好きなんです。

配布されたプログラムをよく読むと、次回公演予定が載っていました!
2018年10月27日(土)、28日(日)@公園通りクラシックス、です。
直毅さんのブログでは「10月に九州にも行きたいと思っており」と書かれているので、こちらも期待して待ちます。

会場を出ると、小雨が降っていました。