もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅クアルテット(喜多直毅、北村聡、三枝伸太郎、田辺和弘)『厳父』2日目@公園通りクラシックス

真夏の2daysが終わりました。
一般的なライヴとは違って、1時間一本勝負。休憩なし、曲間のMCなし。曲が終わると譜面を床に置いて(落として)、チューニングする時くらいしか間はありません。
なので、選曲と構成がとても大事なポイントになりますね。
今日は、少し異色で愉快な「影絵遊び」が入って、昨日とはまた違った雰囲気でした。
直毅さんの前には譜面台が3本あって、「疾走歌」の時はそれでもスペース足りなくて、一番端っこは4小節くらい垂れ下がってました。そこをのぞきこんで演奏するのが、とても印象的でした。
命を削るようにして作り上げたのであろう1時間。
発した音は数秒後には消えますが、聴く者の心には大きな威力で作用しましたよ。
また、聴きたい。もっと、聴きたい。
この世の諸事情でライヴに行けないこともありますが、私には絶対欠かせないのです。
ありがとうございました。

8月12日
喜多直毅クアルテット
喜多直毅 (音楽、ヴァイオリン)
北村聡 (バンドネオン)
三枝伸太郎 (ピアノ)
田辺和弘 (コントラバス)

作曲はすべて喜多直毅。
01. 鉄条網のテーマ (2ndアルバムに収録)
02. 孤独
2017年10月が初演。
03. 疾走歌 (1stアルバムに収録)
この曲や昨日の「轍」など、直毅さんが色々なミュージシャンとの組合せで演奏なさるのを10年くらい前から何回か聴いて来た曲がクアルテットのレパートリーのなかにあります。いつかのブログで「増改築」と書いてらした事がありますが、まさにそうで、この曲は第2のテーマが確立されている感じです。すごいなぁと思う。
04. 影絵遊び (2ndアルバムに収録)
05. 燃える村 (2ndアルバムに収録)
うまく言葉に出来ないのですが、説得力の強い物語がここにありました。
06. 死人 (1stアルバムに収録)
今までこの曲で使っていた、リーンと鳴らす楽器が置いてありましたが、結局使わず。クリップ奏法にしていたかな。(記憶が曖昧です)
07. 厳父
初演。
私がタイトルから想像していたのとは違った曲想でした。
そもそも、喜多直毅クアルテットが「厳父」のイメージなので、厳父の厳父だとこうなるのかもしれませんね。

次回は10月27,28日で、喜多直毅クアルテットとしては、間が短い。
どんな変化があるか、楽しみです。
それまで、自分も元気でライヴに行けるような暮らしをしようと思います。