もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅&黒田京子デュオ@グレコ

音楽に気持ちを傾けていられる大切な時間をありがとうございました!
私の日常には嫌な気分になることがあります。時には消えてなくなりたくなる事も。それはきっと、私だけではないですよね。
豊かな音のつながりと、激しさ。妥協せず演奏する強い心。
すごいなぁ。
ずっと聴いて行きたいデュオです。
そして、日曜日の喜多直毅クアルテットがとても楽しみです。

3月9日
喜多直毅 (ヴァイオリン、朗読)
黒田京子 (ピアノ、朗読)

2階のバー・スペース。右に黒田京子さん、左、前に喜多直毅さん。
至近距離の贅沢なライヴでした。PA無し。
01. 貧民窟のテーマ (旧タイトル"板橋区 ")(喜多直毅作曲)
02. Agua e Vinho 水とワイン (Egberto Gismonti)
03. 影絵遊び (喜多直毅作曲)
04. リリー・マルレーン
休憩

05. 遠くへ行きたい
06. Be My Love
ジャズの曲。
07. 兵士の歌 (それぞれ朗読もあり)
石橋幸さんが主宰されている『ロシアの歌』で何回か聴いたことがある曲です。
直毅さんは、帝政ロシア時代、兵役から20年ぶりに戻った男の部分、黒田京子さんは、兵士に自分の妻(5年前に亡くなって白樺の下で眠っている)だと見間違えられた、兵士の娘の部分を朗読されました。
08. 残された空 (喜多直毅作曲)
3月11日の大震災のことにも触れ、心が込められた丁寧な演奏でした。良かった。
アンコール: Les parapluies de Cherbourg シェルブールの雨傘 (Michel Legrand)
映画のラスト、雪のガソリンスタンドのシーンが頭に浮かびましたよ。
ヴァイオリニスト氏、(弓を持つ)右手の小指を火傷してしまって絆創膏巻いての演奏でした。早く治りますように!

今夜は遠方からのお客さんもいらしていて、大勢でした。
演奏中は、なるべくなら別の音(チョコレートの包みを開ける音とか)は耳に入れたくないのですが、そのあたりはお店の方針とその人の感受性によりますね。