もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

翠川敬基×齋藤徹×喜多直毅@インエフ

この組合せでの演奏は今日が2回目で、1回目は7年前でしたね。
ライヴがあることを知った時「いったいどんな風になるんだろう?」と少々不安に思った自分は愚かでした。
お店に次々とつめかける聴衆、開演前の雰囲気、最初の一音から最後までとても良かった。
美しくて豊潤で、そして自由で。ため息が出るかと思うほどでした。
翠川さん、冨樫雅彦さんの曲が多かったので、少し翠川テイスト寄りでしたが、最後の "anohi "がこのような形に生まれ変わるとは思いませんでした。
程よい緊張感も、私はしびれるほど好きです。
本当に良い時間を体感出来ました。

10月8日
翠川敬基 (チェロ)
齋藤徹 (コントラバス)
喜多直毅 (ヴァイオリン)

左から喜多直毅さん、翠川敬基さん、齋藤徹さんの並び。
01. tres (翠川敬基作曲)
02. Gumbo Soup (翠川敬基作曲)
03. haze (冨樫雅彦作曲)
04. wishing (冨樫雅彦作曲)
三つの楽器は、その一般的な高・中・低音域を担当して奏でるのではなく、交差したり、ハーモニーを作ったりします。

休憩
汗かいた為か、徹さんは薔薇色のシャツに着替えて登場でした。
05. Invitation (齋藤徹作曲)
06. valencia (冨樫雅彦作曲)
07. bisque (翠川敬基作曲)
08. anohi (翠川敬基作曲)
タイトルを告げられて、「ビスクと続くのは雰囲気が似ているけどなぁ」と素朴に思いました。
途中から強くなって、全く別人のような曲になり、ごく自然に普段のこの曲になって終わりました。
拍手は鳴り止みませんでしたが、アンコールは無し。
それもいさぎよい。

全体通して、それぞれが(音楽的に)前に出るソロがあって実に楽しかった。
直毅さんの歌うヴァイオリンはどこまでも美しい。そして「リーダー」(ブッキングしたのは直毅さんだそうです)としての役割も当然おこなっているのがステキだった。