もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×翠川敬基@音や金時

現代音楽家シュトックハウゼンの「ティアクライス(黄道十二宮)」、おもしろかった!これは、自由に演奏して良いと作曲家が言っているものだそうです。休憩時間に譜面を見せていただきましたが、1曲がA4の用紙に3,4段あるだけ。しかも、1/1拍子、つまり小節の区切りのバーがない曲もありました。それをふくらませて、展開して行くのです。
前回の4星座+3星座。
私は魚座が美しくて好き。最後の乙女座も、強く出るところがあっておもしろかった。
2ndセットは、冨樫雅彦さん、翠川敬基さんの曲でした。
こちらは何回も聴いて耳になじんでいる上に、実に実に自由でとても良かった。
素晴らしいデュオです。

3月12日
喜多直毅 (ヴァイオリン)
翠川敬基 (チェロ)

シュトックハウゼン作曲:ティアクライス(黄道十二宮) 星座のための12のメロディ より
01. 水瓶座
02. 双子座
03. 牡羊座
始まりが強かった。
04. 魚座
美しい。
05. 蟹座
06. 獅子座
07. 乙女座
シュトックハウゼンが各星座にどんなイメージを持って命名したのかは知りません。
演奏するお二人が自由に展開する部分、これが一番おもしろかった。
休憩

08. スケッチ2〜スケッチ3〜スケッチ4 (冨樫雅彦作曲)
続けての演奏でした。次のテーマの断片が、少し形(テンポやリズムなど)を変えて現れてくるのがわかると嬉しくなります。
どの曲だったかな、ヴァイオリンの弓の根元をボディに垂直に構えて、小さな音で弦を鳴らすのがとても好きです。
09. anohi (翠川敬基作曲)
名曲。
10. タコヴィッチ (翠川敬基作曲、ショスタコーヴィッチの主題に基づいて)
変幻自在で、美しくて。最後のテーマ部分をヴァイオリンか強く奏でてとても良い感じでした。

次回は、4月7日(土)18時、江古田・ぐすたふ珈琲、ですね。シュトックハウゼン、またあると良いな。