もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

齋藤徹×喜多直毅@板橋大山教会

直毅さんの母教会でのデュオライヴ。直毅さんはたまに礼拝の奏楽をなさるそうです。

今日は即興演奏です。
1stセットは、金曜日までの仕事の諸々を思い出して「私は不幸だ」という顔して聴いてしまったかもしれません。後から思うと滑稽です、そんなことないのにね(笑) 私には悲しい感情を誘う旋律でした。
一番最後、フォルテシモになり、次にスーッと潮が引くように小さくなって終了。
2ndセットが始まって、まず直毅さんのMCでリラックス。いつものライヴより客席が静かですね、十字架のせいですか?等々。喜多直毅タンゴトリオの話題も出て、はじめ、徹さんがタンゴのリズムを刻んだところがありました。少しあとには「オブリビオン」も現れましたね。その前は「浸水の森 夜」或いは「河の始まり」の旋律。(齋藤徹さんの曲です。時期と企画は違いますが基本は同じ旋律。)
印象に残ったのが、演奏しながらポーチから道具を取り出そうとして、なかなか取り出せない徹さんに、直毅さんが確か弦をつま弾きながら、" ハ ヤ ク"と小さくつぶやいていたこと。本当に信頼している相手でなければそうは言えませんよね。ありのままで良い。ユーモラスで良い雰囲気でした。直毅さんは弦にクリップ付けて演奏したシーンもありました。
弓を振ったり、弾くまねだけして音を出さなかったり、楽しくてニコニコして聴いていました。徹さんのスリッパが片方脱げたのは、ちょっと心配になりましたが。(教会という場所の為か、お客だけでなく演奏者もスリッパ履きでした。)「夕影させば」の冒頭の部分も現れましたよね。
いろいろなうたが聞こえてきました。
最後は徹さんが弓で楽器のボディをこすって、直毅さんはじっと待ってそのまま静かに終了でした。
次回の共演は、ドイツだそうです。ドイツ出張のある方、チャンスですよ!

3月17日
齋藤徹 (コントラバス)
喜多直毅 (ヴァイオリン)