もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

京谷弘司タンゴトリオ( 京谷弘司、喜多直毅、淡路七穂子 )@エル・チョクロ

たっぷりヴァイオリンが聴けました。
オブリビオン」の1周目の主旋律は全部ヴァイオリンで、いつも立奏の京谷さんは楽器置いて待機なさってました。
直毅さんの演奏活動の出発点はタンゴですが、今は他の分野に広がりタンゴを弾く機会が減っている為か、いつもとは少し違うところに神経使って演奏されていた気がしました。
2ndセットのはじめにソロ、デュオコーナーがありました。4曲目がヴァイオリンとピアノで「ロス・マレアドス」。直毅さんの冒頭のソロはタンゴから離れていた感じもするけれど、とても良かった!
そして、京谷さん、淡路さんのバイタリティには感服しました。もし音楽の志向は違ったとしても、生きる力が湧いて来るのを目撃した気分です。
泣いてばかりは、いられない。

11月28日
京谷弘司タンゴトリオ
京谷弘司 (バンドネオン)
喜多直毅 (ヴァイオリン)
淡路七穂子 (ピアノ)

01. El choclo (A. Villoldo)
タンゴの有名曲。お店の名前と同じ。この曲は、喜多直毅の初期のアルバム『Hypertango』の最後にヴァイオリンソロで収録されています。正真正銘のワンテイクだそうです。(プロデューサー手記↓)
http://www.tmd.ac.jp/artsci/math/lec/tokunaga/hypertango.htm
編成が違うから当然ですが、京谷さんのアレンジだなぁ、と思いました。
02. ?
03. Sur (Anibal Troilo)
ヴァイオリンソロが良かった!
04. ?
05. Fuga y Misterio (A. Piazzolla)
フーガが気持ちよくておもしろい。
06. Oblivion オブリビオン (Astor Piazzolla)
07. Mi lamento 
08. Puglisimo (京谷弘司作曲)
休憩

09. ?(Nieblas del Riachuelo でしょうか?)
〜10. Nostalgias ノスタルヒアス (Juan Carlos Cobian)
バンドネオンソロで続けて2曲。
11. Lluvia de estrellas 降る星のごとく (Osmar Maderna)
ピアノソロ。緊張感もあり素敵でした。
12. Los mareados 酔いどれたち (Juan Carlos COBIAN)
ヴァイオリンとピアノで。
13. アルシーナ (京谷弘司作曲)
ここからは全てトリオでの演奏でした。
14. RECORDACION 回想 (京谷弘司作曲)
15. El ultimo guapo(京谷弘司作曲)
16. Universo ウニベルソ (Jose Libertella)
17. Melancolico Buenos Aires ブエノスアイレスの憂愁 (A. Piazzolla)
ピアソラの初期の曲だそうです。
18. Recuerdo 思い出 (Osvaldo Pugliese)
アンコール;Uno (M. MORES)
これも『Hypertango』に収録されている曲です。実は、昔はあまり好きではなかったけれど、直毅さんの演奏も変化しているし、私の好みも変わって今は大好きな曲です。

今年3月にも同じ編成、同じお店でライヴがあって、私は「アディオス・ノニーノ」で泣いたのです。
(ピアソラがお父さんの死の知らせを受けて書いた曲です。)
その後、私は両親を続けて病気で亡くしましたが、ようやくこうして普通に書けるようになりました。