もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

黒田京子トリオ@公園通りクラシックス

この方達、すごい。
今夜は特にライヴ全体として「黒 田 京 子」と(強調されているという意味で)ゴシック体で書いた感じだった。


1月7日
黒田京子(ピアノ)
喜多直毅(ヴァイオリン)
翠川敬基(チェロ)


開場待ちしていると、(たぶん)バッハの無伴奏パルティータ1番が聞こえて来ました。
ふふふ。嬉しい。
その後中に入ってからは、現代曲なのか即興なのか?というヴァイオリンの音が衝立の向こうから聞こえて来ました。
ライヴ中、写真撮影あり。
01. 即興1
向かって左から、喜多、翠川、黒田。
特に説明もなく、即興演奏が始まる。とても通じていて、同時に少し距離を保って立っている3人の音楽家の演奏は、すごい!
02. 即興2
直毅さんの左手の指が弦を「はじく」、から「押さえて離す」に移行し、静かに終わった。
03. 即興3
これは強めのピアノから始まった。
ツイッターで「うひゃひゃ」(笑)と書いたのですが、今夜はニヤニヤ笑いが止まらない感じでした。私の大好きな音で埋め尽くされているので。
04.  ? (富樫雅彦作曲)
よく知っている曲。これも、良かった。


休憩
後半は曲を4曲やります、とまず黒田さんより。
05. タイトル未定(黒田京子作曲)
これかなぁ、最初に出てくる旋律の中で「え、これ?」と思うヴァイオリン(そして続けてチェロ)の1音があるのだけれど、最後も同じだったので、これはこうなんだ、と思ったのは。
集中して聞いていると、自分がどんな姿勢でどんな表情しているかちょっとわからなくなる。
06. 割れた皿(黒田京子作曲)
07. インハーモニシティ2 (黒田京子作曲)
曲が始まってすぐ、変だと察知した翠川さんがヴァイオリニストの譜面を正しいものに替えてらっしゃいました。演奏は中断せず、瞬時に立て直して、すごいな。
08. 雪の下には緑 (黒田京子作曲)
暖かい。
アンコール;Wishing (富樫雅彦作曲)
この曲は…殺人的なんです。物騒な言い方ですけどね。美しくてギュッと心をつかまれるのです。
黒田さんが「短めに」と仰って始まり、実際短めでしたが、それでも充分に力がありました。


次回は2月3日、大泉学園・インエフですね。