もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

レコ発! Salle Gaveau@スイートベイジル

包み隠さず言うと、いつもは「(たとえば)喜多直毅・佐藤芳明・私」の3つの点を結ぶと、正三角形なんです。あ、ちょっと違うかな、ステージ向かって左に偏った三角形かな(笑)
今夜は後ろに下がってみました。
いつもの7〜10倍遠くからのサルガヴォ。大勢のお客さんと一緒に3rdアルバム「ラ・クンパルシータ」発売の前祝いに参加しました♪
5人がそれぞれちゃんと見えるのも良いモノですね。


アンコールの「神保町夕間暮れ」、いつもながらヴァイオリン、アコーディオン、ピアノのフーガが面白い。そして、最後は天上の音楽だった。全ての色が現れ、全てのパワーが開放されて終わりました。


6月22日
Salle Gaveau
鬼怒無月(ギター)
喜多直毅(ヴァイオリン)
佐藤芳明(アコーディオン)
鳥越啓介(コントラバス)
林正樹(ピアノ、リコーダー)


曲順は一昨日の水戸と同じ。


01. La Cumparsita(Rodriguez作曲、佐藤芳明編曲)
照明がとても良い!広い会場でこういう雰囲気は、自由が丘スタヂオとは又別の魅力がありますね。
音も勿論良かったです。
視覚に関することで言うと、喜多さんの「ぎりぎり白Tシャツ」(笑)、複数の友人から「あの喜多さんのTシャツはどうなんですか?!」と声を掛けられました。遠くからしか見ていないのですが、ピッタリサイズで逞しさが強調されていいのではないでしょうか。
02. 童話で書かれた生態系(林正樹作曲)
03. ぐちゃぐちゃな秩序(鳥越啓介作曲)
曲想の切り替えが何度もあって面白い曲です。
短調きらきら星」の次にヴァイオリンが「急カーブで」入って来たとき、ちょっと涙が滲んでしまった。
04. ロジウラのトゥランブラン (佐藤芳明作曲)
ヴァイオリンの裏声的な高音域の音色に足がサーっと痺れて行きました。
05. 悪魔にやられた悪魔 (佐藤芳明作曲)  
悪魔の儀式のようなヴァイオリンソロでした。ピアノも相当爆発していました。


休憩
06. 影絵遊び (喜多直毅作曲)
この曲の初演(たぶん)をWarehouse +喜多直毅で聞いたのは2008年の7月でした。その後、喜多さんのライヴで何回か聞いて、去年9月にサルガヴォで初めてやって今に至るのですが、こんな風に演劇的なものになるとは予想しませんでした。
07. 年に三度の日曜日 (鬼怒無月作曲)
08. Arcos (鬼怒無月作曲)
鳥越、鬼怒、喜多のトリオで。
いつかのライヴで「人の書いた曲だけれど『どうしてこれを俺に弾かせないの?』と思う曲です」と喜多さんおっしゃってました。すごく良い!ヴァイオリンソロの最後は弦ではなくボディの側面を擦っていました。
09. 雨は午後三時に(鬼怒無月作曲)
アドリブ部分で新しい「うた」を歌う喜多直毅。
10. 行進するライナセロスヴァイパー(鬼怒無月作曲)
大勢観客が居たので、ヴァイオリニストがただふざけていると感じて笑っている方もいたようですが、あのソロ、魂が詰まっているんですよ。
この前同様、アコーディオンが凄まじく。


アンコール; 神保町夕間暮れ (喜多直毅作曲)