もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×黒田京子@べーべー

最強のデュオで「ホルトノキ」。ヴァイオリンのどこかアラビックな展開部が新鮮であり強かった。

6月26日
喜多直毅(ヴァイオリン、ヴォイス)
黒田京子(ピアノ)

「影絵遊び」も、パスコアールのショーロの曲もありましたよ♪


ちょっとした山場がありまして、金曜のファルハも、水曜の鬼怒・喜多インストアライヴも行けず。
その山場が終わって、体はへろんへろん、珍しく食欲も無く、ちょっと無気力に両国駅まで行ったら道に迷ってしまい遅刻してベーベーに着きました。

そして「こちらです」と言われた空いている席は、実に素晴らしく演奏者の目の前、譜面も丸見えでした(笑)


今夜のライヴ、タイトルは「二重奏」。
チラシには、
『聴けば心の古傷疼く
ロマンス、ワルツ、夜想曲
雨の匂いの夕間暮れ、
あなたのお越しを待ってます…。』
とありました。


01. オンディーヌ (黒田京子作曲)
喜多さんのすぐ前の席に座ったことはありますが、今夜は椅子も高かったので本当にヴァイオリンの生の音がよく聞こえました。マイクは使っていませんでした。
何と言っても、このデュオは最強です。喜多さんのやりたい事が詰まっている気がします。
02. Contigo en la Distancia (中米の曲)
03. 割れた皿 (黒田京子作曲)
美しい曲が二つ続いて、その次にこれです。この重さ(或いは暗さ)、激しさがたまらなく好きなんです。
喜多さんが歌うのもとても良い。
04. Chorinho pra ele (Hermeto Pascoal作曲)
また空気が変わり、この超絶曲。譜面が見えちゃうので見ながら聞いてました。おもしろーい!何を隠そう、道を歩きながら今一番よく歌っている(もちろんちゃんとは歌えていませんよ)のはこれです。メヲコラソンのEMiKOさんになったつもり(笑)
05. Alfonsina y el Mar アルフォンシーナと海 (Ariel Ramirez作曲)
この曲までやっちゃいますか!黒田さんのピアノが絶品です。
休憩


06. 影絵遊び (喜多直毅作曲)
07. Jacinto Chiclana ハシント・チクラーナ (A. Piazzolla作曲)
ピアソラの世界。3月に齋藤徹・喜多直毅デュオでやった曲ですね。
08. ふるさと (喜多直毅作曲)
09. ホルトノキ (黒田京子作曲)
このデュオでホルトノキ、聞いたことがあるかなぁ、無いような気がします。
なんと言っても黒田京子トリオのレパートリーな訳ですが、アラブ寄りの(?)ソロから始まり、中間でも旋律からアドリブへパキっと突き進んで、「トリオとは違う」方向を打ち出していたかな。今現在黒田京子トリオは散開して無いのです。
アンコール;Frag Nicht, Warum Ich Gehe (Richard Dauber)
マレーネ・ディートリッヒが歌った曲だそうです。初めてやります、とおっしゃってました。
「何故私が行くか、聞かないで。」