もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅+田中信正 New Albumリリース記念コンサート@ソノリウム

MCなしの約1時間のコンサート。
アルバムがリリースされ、この会場でデュオの演奏を聴くことが出来て本当に嬉しいです。
私の心をギュッとつかんだのは「Soledad 孤独」でした。
人は人と関わって生きているけれど、基本単位は1人なのです。でも、決して投げやりではなく、孤独を受け入れて自分の意思を持ち続けることも大事ですよね。
アンコールに「Frag' Nicht Warum Ich Gehe 」、悲しい歌詞だけど晴れやかな旋律。

7月14日
喜多直毅 (ヴァイオリン)
田中信正 (ピアノ)

ほぼ満席でした。
プログラムが配布され、曲目の紹介も掲載されていました。
01. Naufragio 難船 (Cecília Meireles/ Alain Robert Bertrand Oulman)
02. Olha Maria オーリャ・マリア (Vinícius de Moraes/Antônio Carlos Jobim& Chico Buarque)
私の大好きな曲です。
03. Soledad 孤独 (Enrique Fabregat Jodar)
ヴァイオリンソロのところから泣きそうになった。
自由であり、激しくて、静かで。
04. Chorinho para ele ショリーニョ・プラ・エレ (Hermeto Pascoal)
ユニークでおもしろい曲なのですが、「Soledad」の余韻があって、私はすぐには切り替えられなかったなぁ。前半1/4まで進んだあたりから楽しい気分になりました。終わりの方で直毅さんが靴音をダン!と鳴らして良いアクセントだった。
05. Chiquilín de Bachín バチンの少年 (Horacio Ferrer/A.Piazzolla)
詩の内容を知っているせいもあり、前奏聴くだけで泣きそうになる。初めの方で、ヴァイオリンの弦にクリップ付けて水琴窟の音色を出してましたね。
06. Libertango リベルタンゴ (A.Piazzolla)
アルバム未収録曲はこれとアンコール曲のみという選曲でした。つまり特別な意味のある1曲だったのかもしれません。現段階での、喜多直毅さんのピアソラに対する解釈ということかな。私にはよくわからないけれど、とにかく縦横無尽に自由でとても良かった。
5月の喜多直毅クアルテット奈良公演の時のアレンジをヴァイオリンとピアノ用にしてあったと思います。その前に伊藤芳輝さんとのデュオでも演奏されてますが、その時も同じアレンジだったかどうかは覚えていません。
07. Alfonsina y El Mar アルフォンシーナと海 (Félix Luna/Ariel Ramírez)
08. Contigo en La Distancia 遠く離れていても (César Portillo De La Luz)
ロマンティックの王道、と言うと奏者ご本人はどう思われるかわかりませんが、私はそう感じます。元はキューバの曲だと初めて知りました。
こんな動画↓みつけました。
https://www.youtube.com/watch?v=dZ8z5dCzgJY
アンコール;Frag' Nicht Warum Ich Gehe
マレーネ・ディートリッヒが歌った曲ですね。「ラテンではなく、ゲルマンになってしまうのですが…」とおっしゃいながらも、この曲。<おまけ>全部終わって外に出ると喫煙中の信正さんに遭遇。彼がキティラーであることは知ってましたが、あのシャツとストールは見事なキティ柄でしたよ。負けてられないので私は、トッティーことトド松(アニメ「おそ松さん」)のグッズを出して自慢しました。コンサートの内容とは全く関係ありませんけど。