もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅Quartette@公園通りクラシックス

全員で即興演奏。
次にヴァイオリンソロで即興演奏。
目の前でやられて虚脱状態になった私の横を、私の熱源であるヴァイオリニストが通って行った。
(実際に温度を感じた。)


2部は「Berlin,1920-1930」というテーマを持ったプログラムで、全て喜多直毅オリジナル曲だったのでしょう。
今度は心地よく揺さぶられた。
好きなモノの名前は知りたいので、わからなかったタイトルを聞こうと思いましたが、聞きそびれてしまいました。


9月2日
喜多直毅(ヴァイオリン、ほか)
北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)
田辺和弘(コントラバス)


01. 即興1
タンゴ⇒即興⇒タンゴという決まり事のある即興演奏だったようです。
照明が暗くなり、直毅さんがステージ奥の衝立の向こうから入る。ピアノの前方の床に座って、タンゴ曲を弾く。ストレートにタンゴ。美しい!
次に、田辺和弘さん、北村聡さん、三枝伸太郎さんが同じくらい間をあけて入り、やはりタンゴ曲を弾く。
ただし、それぞれが別の曲を。1曲終わると休みなく次の曲になる。
いくつものタンゴが混ざり合う。
やがて、ヴァイオリンから即興演奏に入って行く。
ヴァイオリンを使わずに、リコーダーの頭部管だけを吹いたり、床を叩いたり、透明な細長い筒(何かのケース?)をちょっと吹いたりもする。
ちょっとこのあたり、4人の演奏としてどうだろう?と思いました。
アンケートにも書いて出して来たのですが、喜多さん以外のメンバーが喜多さんを「待つ」状況が多くて、あまり自由になっていない印象でした。噛み合わせがあまりよくないというか。「決まり事」があったせいでしょうか?
02. 即興2
喜多直毅ソロ。
ライトを浴びてヴァイオリンと言葉と喜多直毅さんそのものが展開されていた。足はずっと裸足だった。
「騙されて殺されて」で始まるオリジナルの詩が少しずつ長くなっている。この夜は、“どうして生まれて来たのか”(これを東北弁で言う)というところまで行った。
床に座って体を前に屈めたり、ゆっくり動かしたりしながら弾く直毅さんの前に居ると、感染してしまう。
最後に一言何かおっしゃったのですが、それは聞き取れませんでした。
魂を抜かれたまま休憩時間に突入。


03.  Berlin,1920-1930
特にMCは無し。会場で配られたプリントには、1920年代の「…ベルリンの繁栄と没落を音楽によって表現してみたい…」と解説があった。
演奏された曲(タイトルよくわかりません)
・「酒乱」かな?
・「砂丘
・「絵の中の戦争」
・「カルチェラタン」?ずっと以前に演奏が終わって「セ・ラ・ヴィ」とひとこと言ったあの曲。
・「帰って来るな」?
・「聖夜」
コントラバスが人の声のようでした。良いなぁ!
・たぶん初めて聞いた曲
・「轍」
アドリブソロの1周目がバンドネオン、2周目がヴァイオリン。北村聡さんもすごく良かったです!