もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×常味裕司×和田啓@音や金時

今夜は雪駄履きのヴァイオリニスト。(演奏中は裸足)
短めのライヴでしたが、完全即興の1stセットもアラブ曲の2ndセットもすごく良かったです!


8月31日
喜多直毅(ヴァイオリン、ほか)
常味裕司(ウード)
和田啓(レク、パーカッション)


01. 即興1
27分くらい。
初めの方で、ある反復するヴァイオリンの音に打たれた。一種の「快感」である。
「騙されて 殺されて」という言葉も出る。また新しい言葉が増えていた。「赤い角膜」?と聞こえたけれど、「赤い角巻き」かも。
もちろん、箸や棒で擦ったり叩いたりするし、その箸や棒を投げ散らかしたりもする。汽笛ぶえも吹き鳴らす。
後半、小さい音量になりヴァイオリンが歌う。
また全体が上がって行って、終了。
常味さんはどちらかと言うと、こういう即興演奏するのはあまり好きじゃない気がした。
和田さんは、シンバル2枚、左足には鈴、フレームドラムも叩く。
休憩


02. Hayarti Albi Maak こころ乱れて  (Riad Al-Sonbati作曲)
区切りの沈黙の効いたヴァイオリンタクスィームから始まる。
03. Bashraf Rast バシュラフ・ラスト (Tatyus Efendi作曲)
これはウードタクスィームから。
旋律をユニゾンで進みながらも、ヴァイオリンがどんどん変奏するのがホントに楽しい。
04. Bint El Balad ビント・エル・バラッド  (Mohammad Abdelwahab作曲)
2部では和田さんはレクだけ演奏でした。ここではソロもあり。
05. Fi youm Wi Laila 「一日にして」 或いは 「昼も夜も」 (Mohamed Abdelwahab作曲)
もう、ね、好きで好きで堪りません♪曲も好き、演奏も好き。もちろん人も好き。
直毅さん結構間違えていて、それは間違いなのですが、音楽として楽しい。
ファルハだとコントラバスのソロになるところ、ヴァイオリンとウードでやって美しかった。
06. Enta Omri  (Mohammad Abdelwahab作曲)
最初の方の有名なイントロ部分は嬉しくてにこにこして聞いていました。
が、ウンム・カルスームが歌う旋律をヴァイオリンが低音で奏でると、胸が締め付けられるようでした。
ヴァイオリンって女性なのかな、と後になって思いました。