もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅クアルテット with 矢萩竜太郎 @いずるば 

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特に終盤、感情が溢れてしまって、大泣きしたいのを我慢し、終わったら崩れてしまいました。迷惑かけてすみません。何かが私の気持ちに作用するのです。

喜多直毅クアルテットは毎回のコンサートを「沈黙と咆哮の音楽ドラマ」と謳っていて、まさに魂を揺さぶる演奏。そして見た目としてはスマート。竜太郎さんは、小柄で身体が柔らかくて、率直で、私をにっこりさせてくれるような表現を今まで見て来ました。今夜、竜ちゃんのダンスは抑制が効いていて、休むところは休む。そして、私には手話のように彼の動きから「暖かいこころ」という言葉が伝わって来ました。形だけではない、真実の励まし、と受け取りました。辛いことはたくさんあるけど、ね…。と言われた気分です。

また、クアルテットと竜太郎さんの関係性、直毅さんと竜太郎さんの関係性に心が明るくなりました。決して表面的なものでは無いと思います。直毅さんが竜太郎さんと初共演した日(2011年3月27日)のことが、「Violin Diary (4月16日付)」に書かれています。

Violin Diary: 4/27はとてもスペシャルな公演!!!喜多直毅クアルテット+矢萩竜太郎(即興ダンス)

私も会場にいました。あの日からの変化は大きいですよね。

喜多直毅クアルテット、どこまで行くのでしょう。次回は7月24日(水)、ソノリウムだそうです。夏の大きな楽しみが一つ出来ました。

 

4月27日

喜多直毅クアルテット

喜多直毅 (作曲、ヴァイオリン)

北村聡 (バンドネオン)

三枝伸太郎 (ピアノ)(アップライト)

田辺和弘 (コントラバス)

 

矢萩竜太郎 (ダンス)

 

1.   さすらい人*

2.   吹きすさぶ針〜疾走歌

3.   影絵遊び*

4.   死人〜鉄条網のテーマ

5.   峻嶺

アンコール;轍〜残された空

*印は竜太郎さんは休み。他の曲も途中から入ることもありました。

曲名は配布物の通りですが、いくつか他のフレーズが入っていたりします。(今日に限らず。)この構成力、喜多直毅さんの素晴らしいところですよね。連日のライヴ、午前中からピアノの搬入があったり、大変だったことでしょう。音楽の力で救われています。ありがとうございます。