もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×田中信正@エル・チョクロ

晴れて暖かい土曜の午後。お花見日和でしたが、私はこちらの音楽の空間に浸っている方が何倍も良かったです。極上の時間だったなぁ。久しぶりに聴けた『永訣の朝』(宮沢賢治)の朗読と演奏は、飾らず、より『ありのまま』の人間がそこにいるように思えました。

 

4月6日

喜多直毅 (ヴァイオリン、朗読)

田中信正 (ピアノ)

 

01.Les Yeux Ouverts 瞳を閉じて

02.Soledad 孤独

03.影絵遊び (喜多直毅作曲)

04.Contigo en la Distancia 遠く離れていても (Cesar Portillo De La Luz)

05.I Girasoli ひまわり (Henry MancinI)

休憩

06. Naufragio 難船 (Amalia Rodrigues)

07.Chorinho pra ele (Hermeto Pascoal) この、良い具合にネジが外れた感じは、信正さんとのデュオの醍醐味ではないかしら。

08.五木の子守唄 (熊本民謡) 2月の終わりにコントラバスの西嶋徹さんとレコーディングしたのですが、実はこれは配信のみでCDにはならないとMCでおっしゃってました。今日は信正さんと、また違った雰囲気での演奏でしたね。

09.永訣の朝 (詩・宮沢賢治) 直毅さんは岩手の言葉で朗読し、区切りのところでヴァイオリンを演奏。信正さんとどんなリハーサルしたのだろう。お二人ともすごい。

10.故郷 (岡野貞一作曲の唱歌) 中間で喜多直毅作曲の”ふるさと”が部分的に入っていました。

アンコール;Frag' nicht warum Ich gehe (Richard Tauber) ラヴ・ソング、だけど、別れの歌。詩を読んで紹介してからの演奏でした。晴れやかなメロディがかえって悲しい気持ちにもなるし、それでも前を向いているようでもある。