もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅クァルテット@JOHN Burger & Cafe

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新聞記事
凝縮された60分。
素晴らしかった!
高山への厳しい道のりを、力を尽くして登る人の姿が見えた気がしました。

5月28日
喜多直毅クァルテット
喜多直毅 (音楽、ヴァイオリン)
北村聡 (バンドネオン)
三枝伸太郎 (ピアノ)
田辺和弘 (コントラバス)

フライヤー等での告知通り、西日本ツアー2日目は喜多直毅オリジナル曲だけで構成された、まさに"60分一本勝負"でした。
配布されたプログラムには「MCを入れず、複数の楽曲をメドレー形式で演奏致します。」「演奏は60分前後を予定しています。」「休憩はございません。」等の記載あり。
初めの挨拶なし。照明によって開演を知らせる感じでスタートしました。
01. 疾走歌
1曲目から激しい。今夜はマイクが沢山並んでいました。直毅さん、楽器をマイクに近付けて弾く場面が結構ありましたね。
02. ふるさと
ピアノはアップライト。あとでお聞きしたのですが、このお店ではピアノの入るライヴはあまり行われていないとのこと。そういう感じのピアノでした。鍵盤が元に戻る時に、小さくカタッと鳴ることが何回かあったように聞こえました。
03. 焦土
昨日、プログラムには載っていたけれど、長くなるのでと説明があって演奏されなかった曲です。
独特のリズムを味わうことが出来て嬉しい。
04. 峻嶺
向かい風、吹雪?に押し返されそうなりながらも、ゆっくり足を前に出して山を登るようでした。
それを言うか言わないかは人それぞれだけど、生きていたら苦しいこと、辛いこと、悲しいこと、必ず誰でもありますよね。でも、あきらめない。ゆっくりで良いから進むこと。そんなこと考えながら聴きました。
05. 残された空
ヴァイオリニストがまだチューニング直してましたが、涼し気にバンドネオンで歌い始める北村さん。でも察して装飾長めに奏でてらした。カッコいい人達だ。
この曲は希望の色合いが強くて、どうも泣かされてしまうのです。
最後、音程が上がって行って( 天国に行くイメージ)もう終わるのだなぁとわかると、演奏に満足ではあるけど残念でもありました。ずっと続いて欲しいから。

終演後はメンバー紹介や、昨日から先行販売している2ndアルバムのことをにこやかに話す直毅さん。
演奏中の雰囲気とはガラリと変わります。
退場しても拍手は続きました。再度メンバーがステージ部分に出て、アンコールはしない悪名高いグループなんです、とリーダーが朗らかに話して終了でした。
明日は広島の教会です。どんな響きになるのか楽しみです。