もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×黒田京子@b.b.(ベーベー)

何回聴いても、毎回違うのです、本当に。
2ndで弦が切れたのは残念でしたが、それは仕方ないこと。
とても良かった!
至近距離の席で堪能させていただきました。
ありがとうございました。


4月11日
喜多直毅(ヴァイオリン)
黒田京子(ピアノ)


01. 即興演奏〜 Les Parapluies de Cherbourg シェルブールの雨傘
この即興からどの曲につながって行くんだろう?黒田さんの譜面を覗けば覗ける座席でしたが、敢えて覗かず。
激しく深いピアノ、美しく歌うヴァイオリン。
02. ゴリアルドのアヴェマリア(13世紀くらいの曲)
03. 割れた皿 (黒田京子作曲)
2曲続けて。黒田さんを(失礼ながら)見おろす位置のカウンター席だったので、歌声やうなるような声もよく聞こえて、臨場感たっぷりでした。
04. ジェルソミーナ Gelsomina
かわいらしさも感じました。
05.  Last Tango in Paris ラストタンゴ・イン・パリ (GATO BARBIERI)
お店の要望は「タンゴをやってください」だったとMCがありましたが、それは、このデュオには的はずれな要望だと私は思います。タンゴにとどまらないおもしろさ、素晴らしさがあるから。
で、“Tango”がタイトルに入ったこの曲。カッコよかった!
06. 星空のテーマ (喜多直毅作曲)
3月に田辺和弘さんが加わったトリオで初演でしたね。今の直毅さんらしい、優しい旋律だった。
休憩


07. 他人の顔(武満徹作曲)
ワルツです。毒が入っているけれど、甘い。
08. コラール(喜多直毅作曲)
デュオで演奏するのは初めてとのこと。たぶん、カルテットでやってMCでタイトル紹介していない曲だろうなぁと思いました。壮大な空気感。
あとから自分の日記を探してみると、2013年4月の喜多直毅Quartetteでやっていますね。その後にもやっているかもしれません。耳にしたらすぐ、「あ、これだ」と思ったから。
09. 黄昏のビギン
私の愛聴盤“愛の賛歌”で毎晩のように聴きなれた旋律。雨や曇りの日に合うしっとりした名曲ですね。
10. 遠くへ行きたい
まず、黒田さんの「とおくへいきたい…とおくへいきたい…」のつぶやきから始まりました。
半分よりは後だったかな、バチンと音がして、ヴァイオリンの弦が切れました。ガット弦は切れやすいのだそうです。いろいろなやり方を駆使して、3本でも直毅さんが弾くのを聴いたことがありますが、それはやっぱり4本あった方が良いし、張り替えてすぐは調子が合わないそうです。残念でした。でも仕方がない。
11. ホルトノキ (黒田京子作曲)
目の前で張替え作業でした。とても残念なことに、一度張った弦を締める途中で又切れたのです。新しいのをもう一つ取り出して張替え作業。
気を取り直して、1本だけ華やかな音色でのホルトノキでした。
確かにこの曲は4本ないと、と思いました。
アンコール;2曲続けて。
『青いスカーフ』 直毅さんが詩を読んでから始まりました。
『I Girasoli ひまわり』 (Henry Mancini)
アクシデントもあったけれど、良い夜でした。


今後のデュオの演奏予定で初めて告知されたのは、7月13日(月)午後2時30分、雑司ヶ谷・エルチョクロ。これは、平日の午後という初めての試みだそうです。
8月15日には、明大前・キッドアイラックアートホールの3階で、無言館の絵画(戦争で死にに行く前に描かれた学生たちの自画像)に囲まれての演奏会。