もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

『蒼穹』~沈黙と咆哮の音楽ドラマ~  喜多直毅Quartette@公園通りクラシックス

ますます充実の喜多直毅Quartett。
4人のメンバーの迫力が互角になって来て、喜多直毅氏がリーダーの位置とヴァイオリ二ストの位置をしっかり実現しています。
「鉄条網のテーマ」の真ん中あたりの独奏部分が私は好き。たまらなく、美しい。
今日は椅子に座って演奏されていて、おそらく寝ていないのでは?と思いましたがどうでしょう。
文字通り、身を削って、自分の目指すところへ行こうとする。すごい人だ。
三枝さんは、ピアノのガツンとしたところと、内部奏法のおもしろさ、静かな場面での美しさ!
田辺さんは、もう、(コントラバスで)歌うこと、歌うこと!そして、土台のリズムを刻むのです。
先日、素晴らしいリサイタルを成し遂げた、北村さん。
途中で楽器の何かが上手く行かなくなって、さがって調整なさってましたが、無事治って復活。
カッコいいのです、抜群に。
日常生活で大変なこと、嫌なことがあっても、こういうコンサートを聴けるのは幸せです。
世の中、悪いことばかりではないですね。


9月28日(昼)
喜多直毅Quartette
喜多直毅(音楽と構成、ヴァイオリン)
北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)
田辺和弘(コントラバス)


1. 蒼穹
2. ふるさと
3. 熱病のテーマ(新曲)
4. 砂丘
5. 轍
6. 鉄条網のテーマ
7. 少年兵のテーマ
8. 残された空


1stアルバム『幻の冬 -Winter in a Vision-』が先行発売されていました。
正式発売は10月22日で、同日、e-onkyoでのハイレゾ配信もスタートするそうです。ハイレゾの方は1曲多く収録されているとのこと。
そして、アルバムリリース記念コンサートは2015年1月29日(木)、19時30分開演、東京オペラシティリサイタルホールです。
チケットは販売開始してますよ。(私は既に購入。チケットケースに大事に入れてあります。)