もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅クアルテット@公園通りクラシックス 

「二夜連続特別公演2015・第一夜」です。
MCやプログラム配布はないのですが、これははっきり、第二夜に続くものだ!と思いました。
そして、始まりから終わりまでの展開、すごかった。
“喜多直毅クアルテットとしては” 比較的、柔らかい、甘い、緩い、から、始まったように感じました。
途中、個々のソロが多めでしたね。
そして最後には心をガッシリ掴まれました。拍手も出来ず、泣きそうで顔も上げられず、メンバー紹介の4人目、リーダーの直毅さんの時にやっと両手を合わせて、まるで…拝んでいるようで、人が見たら馬鹿に見えるだろうなぁ、と思いながら、それしか出来なかった。
抜け殻状態。
24時間後には、死んでいるかも。
終演後、回りの人々の会話が耳に入りましたが、連続でいらっしゃる方も結構沢山のようです。


7月30日
喜多直毅クアルテット
喜多直毅(ヴァイオリン)
北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ(内部奏法も))
田辺和弘(コントラバス)

のんきに開場5分ほど前にクラシックスに行くと開場待ちの列は出来ていて、開場後もどんどん人が入っていきました。
ラシックスの椅子の並び方は、それほど多くはなかった。(今までの通常公演だと奏者の後ろあたりまで椅子が出ていましたが、そこまではなかったですね。)客席にさとうじゅんこさんがいらしてました。

セットリスト(作曲はすべて喜多直毅)
1. ヴァイオリンソロ〜泥の川〜熱病のテーマ〜ピアノソロ〜泥の川
2. コントラバスソロ〜吹雪
3. 燃える村
4. バンドネオンソロ〜ハバネラ〜鉄条網のテーマ
5. 少年兵のテーマ
6. 吹きすさぶ針〜疾走歌
7. 幻の冬
この曲は「悲愴」というタイトルだったのが、アルバム『Winter in a Vision』以降はこの名前になっているようです。ただ改題しただけでなく、足したり引いたりもあるのかも。
この↓宣伝用動画の2分頃に、「悲愴」という文字が出て来ます。これは1回前(2013.7.17)のコンサート全体のタイトルでもありますね。
喜多直毅Quartette Movie for GIG on 28 Dec 2013
https://www.youtube.com/watch?v=PKusF76fiBo

24時間後に死ぬことはなく、今(8月1日)これを書いています。
濃厚で充実した3日間でしたので細かい記憶はありませんが、一つだけ。
どれかの曲の最後の方で、ヴァイオリンとバンドネオンが、まるで小さな声で寄り添うような言葉を交し合うような場面がありました。それがとても良かった。