もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×加藤祟之×翠川敬基×瀬尾高志@インエフ

即興演奏4本。
クァルテット、デュオ(ヴァイオリン×ギター)、デュオ(チェロ×コントラバス)、クァルテット。
美しく、自由で、ただただ聞き惚れました。


12月28日
喜多直毅(ヴァイオリン)
加藤祟之(ギター)
翠川敬基(チェロ)
瀬尾高志(コントラバス)


最初から最後まで良かった!


加藤さんのギターは、要所要所に音を置いて行く。この4人のなかでは音色が一人異質で、印象深い。


直毅さん、体調悪くて昨日の夕方から絶食中との事。顔色も良くなかったですが、奏でる音は強烈なピアニシモ!速いパッセージはしっかり速い!演奏への集中力がすごいのです。命を削って死んでしまうとまでは思いませんが、普通の人には決して出来ないことですね。
そして、このメンバーでの演奏が今とても合うせいか、無理な力は入っていない。精神的には演奏して病気が治る方向だと思います。
どうかお大事に!


翠川さんが弓の根元(?)の方で楽器をコツコツ叩くのは珍しい気がします。
正統派ロマンティストの側面もたっぷりありつつ、今夜はいろいろな世界へ飛び立っていたようでした。


瀬尾さん、大好き♪こんなに暴れまわって自由なコントラバスはそうそう無いです。


4つ目の演奏は本当に小さな小さな音量で始まった。
お互いの音を聞き、気配を感じて進んで行く様子が見事だし面白い!
ある局面では全員が特殊奏法だった。
ギターは弦のネジを思い切り緩め片手で引っ張り片手でハジいていた。ヴァイオリンもチェロもコントラバスも駒の向こう側を弓で弾いていた。


「良いお年を!」と年末のご挨拶をして店を出ました。
私の年内の予定は、29日ファルハ@音や金時、30日19時30分一噌幸弘『暮の協奏曲と即興の夕べ』@インエフです。


(一番前の席で聞いていたら、直毅さんの弓が結構近くまで来て、刺されるかと思った。)