もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

Farha@音や金時

幸福があふれ出すファルハ!
常味裕司さんが主宰するアラブ音楽楽団です。
アラブ音楽しかやりません。
クセになる独特のリズムと音程感。照れずに歌う旋律は、ストレートだったり、劇的だったり。
これが何とも言えず私は好き!


そしてこの楽団のリーダー常味裕司さんの後ろの位置で、一人だけ赤い服を着て(常味さんグレーの民族衣装、ほかの4人は黒)、今夜は暴れるよりも僅かな隙間から本当に良い音色を聞かせてくれた喜多直毅さん、ありがとう!


特に2ndセット、耳を澄まして喜多ヴァイオリンを追うのに没頭してしまいました。


幸福のファルハと多過ぎない喜多直毅。
極上です。

次回ファルハは12月29日、音や金時。「絶対行きます」とバンマスに宣言して来ました(笑)


10月19日
Farha
常味裕司(ウード)
海沼正利(カーヌーン)
喜多直毅(ヴァイオリン)
西田ひろみ(ヴァイオリン)
吉野弘志(コントラバス)
和田啓(レク)


10月20日mixiに追記
実は今までたいてい喜多さん側に座っていて、ファルハ全体を聞いていなかったかもしれません。
カーヌーンが、コントラバスが、こんな事をしていたんだ!という発見がありました。
また、少し離れて、うんと集中して好きな音を追うのがこんなに楽しいとは思いませんでした。
高音も良いし、低音域もまるで妖怪のようで良かったです。心の中で「うわーっ!」と叫ぶほどでした。
(「エンタ・オムリ」は1964年に発表されたそうで、「その時生まれていたかどうか」という話題になり、「生まれてました」という喜多さん (1972年生まれ)に常味さんが「喜多くんは100歳の妖怪みたいだからね」、とか何とかおっしゃってましたね(笑))(私はその年にはちゃんと生まれてました。)
喜多ヴァイオリン、いつものように逸脱して常味さんが振り返る場面ももちろん有りました。少なめでしたが。
喜多さんが乱調で奏でると、常味さんもかなりハジケる場面も。


10月24日追記
01. Samai  Farafaza セマーイ・ファラファザ
10拍子→3拍子→10拍子。
喜多さん「遊んで」、音をわざと伸ばす。そしてグリッサンドしていくところが良いなぁ!
ヴァイオリン(喜多)タクスィームを挟んで次の曲へ。
02. Longha Farafaza ロンガ・ファラファザ (Riad Sombati作曲)
コントラバスの音がストレートに来て嬉しい。
03. Samai Bayati セマーイ・バヤティ (Ibrahim Al Eryan作曲)
04. Bint El Balad (Mohammad Abdelwahab作曲)
喜多さんが乱すと、常味さんも結構乱してました。
05.  Ibn El-Balad (Mohammad Abdelwahab作曲)
06.  私を忘れてしまった人を想う
これは歌の曲。大ユニゾン進行です。


休憩
07. Bashraf Farafaza
08. Toota (Farid al-Atrash作曲)
09. Enta Omri (Mohammad Abdelwahab作曲)(イントロのみ)
この前白寿ホールで喜多さんがやってたカーヌーンと同じフレーズがデフォルトになったのか、西田さんもやってました。
10. Hayarti Albi Maak あなたに惑わされて(Riad Al-Sonbati作曲)
この曲、なかなか旋律とタイトルが一致しないのですが、聞くと毎回うわーっと思います。
喜多さんの「歌」が良いのです。低音域もすごく良かった!
11. Kulli Dah Kan Leih 私の人生に起こった全てのこと (Mohammad Abdelwahab作曲)
西田さんが主旋律を奏で、2周目以降喜多さんがその上を奏でます。それを追うのが本当に心地良かったです。ありがとう!
12. Layali El Jaza'er アルジェリアの夜 (Mohammad Abdelwahab作曲)
いわゆる「ソロ回し」あり。キメのフレーズがいつもと違ってました。この曲だけでなく、他の曲でも少しずつアレンジが変わった箇所あり。
喜多さんの音が良い!
常味さんもウードで遊びます。
アンコール1; Al Nahr Al khalid 永遠なるナイル (Mohammad Abdelwahab作曲)
アンコール2; Uch el Bolbol   (Mohammad Abdelwahab作曲)