もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

緑化計画@アケタの店

翠川敬基さんのファンはもちろん、喜多直毅さんの「美しいヴァイオリン」がお好きな方は、この「緑化計画」を聞き逃しちゃ勿体無いですよ。私は、絶対逃さないようにしたいと思い、いろいろな幸運も重なって、この20回ほど逃していません。天の神様に感謝です!

01. アグリの風(翠川敬基作曲)
今夜の早川さんはウッドベースでした♪
先月、今月と2回ライヴレコーディングして、「良いのを選んで、構成も考えて」CD化する予定だそうです。先月は5弦フレットレスのエレクトリックベースだったので、今月はウッド。ああ、嬉しい!
中間部で、ヴァイオリンが旋律ではなく即興で反復するフレーズを歌い始めると、チェロがそれに続き、そこへベースが特徴あるこの曲のいつもフレーズで入ってテーマに戻っていくところにゾクゾクしました。何の打合せも(きっと)無しに、どうしてこんなことが出来るんでしょう?
緑化計画はたくさんの曲はやりませんし、変拍子とかもなく、「フリー」です。同じ内容は2度とありません。素晴らしい!
02. seul-B(翠川敬基作曲)
アタマにチェロの独奏あり。その音色に打たれました。
翠川さん最高です♪
ヴァイオリンがむしろ正統派として主題を奏でると、チェロも同じ音で(オクターブ下ではなく)奏で、いえ、奏でるというより自由に美しく叫ぶところもありました。叫びながら、遊ぶ。攻撃的な翠川さんもすごく嬉しい。
途中の4ビートの部分も良かったなぁ!
03. ガンボ・スープ (翠川敬基作曲)
打楽器的に3人の弦楽器奏者が演奏を始めます。そこだけでなく、全編がお・も・し・ろ〜い!
喜多さんは、緑化計画では椅子に座って演奏しますが、この曲のときはまるであやつり人形のように身体の動きもカッコよかったです。
最後の方で、翠川さんが喜多さんに合図。「喜多くん、この次旋律弾いて。俺はハーモニーで付けて弾くから」という意味だと思うのですが、仕草でそれが通じるのです。

休憩
(緑化計画はほとんど毎回、前半、後半で3曲ずつ、計6曲やっておしまいです)
04. マザー・ボル (翠川敬基作曲)
ボルは翠川さんの12歳の愛犬の名前だそうです。だから(?)、楽器でいかに犬の鳴き声が出せるか全員で競っているような初めの部分が楽しかった。
この曲は、私が知っている翠川さんのオリジナルのなかで、旋律の雰囲気が変わっているように思います。コード進行が短い単位で動くところに「ロック」とか「映画音楽」を感じます。
05. ビスク (翠川敬基作曲)
これはもう殺人的に美しいハーモニーです。これでもか!というくらい私を攻めます(笑) 
中間に、ヴァイオリン主導で、即興なのでしょうけどかなりしっかり固まった繰り返しと展開のフレーズがあって、またまたアルヴォ・ペルトを連想してしまいました。
最後に主題を2回繰り返して、和音を伸ばして終わりました。美しい!
06. エヘン (翠川敬基作曲)
ちょっと速め、というバンマスの指示あり。気分を変えて、お洒落に終結。それも良いですよね♪確かドラムソロがここであったかな。
今日で8月はおしまい。夏も終わりです。緑化計画の素晴らしいライヴも今夜はおしまい。でも、悲しむことはないのです、また次回があるのですから。(次回は9月28日です。喜多さんのサイトの9月スケジュールにはたまたま記載漏れになっていますが、出演するそうです。)(もう9月になったのですから、どうぞ10月のスケジュールを掲載してください!)

8月31日
緑化計画
翠川敬基(チェロ)
喜多直毅(ヴァイオリン)
早川岳晴(ベース)
石塚俊明(ドラムス)