もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅、田辺和弘@松本弦楽器 

前回このデュオを聴いた時('20.11.28)は曲だったので、今夜もそうかなぁ…と予想したら違いました。30分くらいの即興演奏を2本。時間は短くても充実!

1stセット、何より喜多直毅さんのヴァイオリンの音色に気分が高揚しました。瑞々しくて、たっぷり満たされているようで、でも決して過剰ではない。私はこれが好きなのです。お二方とも納得して、ここ、という地点で終曲。

2ndセットは、そういう打合せだったのかどうか、それぞれ通常の弓以外のものを使ったり、弦に物を取り付けたりする場面がいろいろありました。喜多さんが魂柱(箸くらいの長さ)を使っているのは久しぶりに見ました。七針で加藤崇之さん、瀬尾高志さんとやったのはいつだっけ?と調べたら2011年10月。あの頃お箸とかもよく使ってらっしゃいましたね。明日、江古田でソロライブをなさる田辺さんも、喜多直毅さんと1対1の、ある種緊迫状況のなかでとても良い感じでした。行って良かったです。


5月8日

喜多直毅 (ヴァイオリン)

田辺和弘 (コントラバス)