もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅クアルテット(喜多直毅、北村聡、三枝伸太郎、田辺和弘)『文豪』2日目@公園通りクラシックス

喜多直毅クアルテットは特別です。
楽器編成はタンゴのようだけど「変なタンゴです」と直毅さんが冗談でおっしゃることがありますが、いろいろな要素の詰まった室内楽というところでしょうか。
8月に初演の『厳父』がより強く、かつ、繊細になっていて、私は息も出来ないくらいでじっと聴いていました。キリスト教の神とはもしかしたらこういう存在なのかも、と連想したくらいです。
新曲の『文豪』も凄かった。私は音楽の詳しいことは分からないけれど、いくつものシーン(スケッチ?)が構成されて一つの曲になり、そしてそれを演奏するまでの過程には気が遠くなります。
幸せな2daysでした。
ありがとうございました。

10月28日
喜多直毅クアルテット
喜多直毅 (作曲、ヴァイオリン)
北村聡 (バンドネオン)
三枝伸太郎 (ピアノ)
田辺和弘 (コントラバス)

(作曲は全て喜多直毅)
ヴァイオリンの弓は2本用意されていて、片方を主に使い、もう一方は少し使っていたと思います。
私の大好きな音色でした。
01.月と星のシンフォニー
02.孤独
03.死人〜酒乱
04.文豪(新曲)
05.疾走歌
珍しく(クアルテットで初めてかも)田辺さんの譜面台が(何かが当たって?)倒れ、譜面が落ちるアクシデントあり。そんな時でもさすがです。演奏は止まらず、最良の動きで立て直してらっしゃいました。
06.厳父
一番静かなところで、泣きそうになりました。

私も自分の出来る事をしっかりやろう。