もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

ロジャー・ターナー×齋藤徹×喜多直毅@エアジン

即興演奏二つ。
一つ目はやや短め。おもしろかった。細胞が沸き立つような気持ちになる局面がいくつもあった。
良い意味で感情的な「沼」にはまらないような演奏だった。実は数日前から弱気になっていたのが、元気が出た。
そして、私の耳にあったロジャーさんの音量。弦楽器の微かな音でもちゃんと聞こえる。ドラムスの入った即興演奏でこんなに惹かれたのはあまりないかも。
左から徹さん、直毅さん、ロジャーさんという並び。
徹さん、両手とも手袋したまま演奏でした。暖色系の手袋だったので、パッと見えた時に、え?皮膚の色?とビックリしたけれど、よく考えると手袋してあんな凄い演奏が出来る事がビックリだ。(手袋は1stセットのみ着用でした。)

休憩挟んで、2ndセット。
コントラバスを床に置き、両手に弓やマレットを持っての演奏を聴くのは久しぶり。
コントラバスを立てたあと、ああ、歌だなぁと思う局面もあった。ヴァイオリンもコントラバスも歌う。
ロジャーさんがスティックを1本口にくわえ、もう1本で叩いていた。どうしてくわえたのかな?とよく見て(聴いて)いると、口の形を変えると音色が変わることに気付いた。(口琴の原理と同じなのかな?)
直毅さん、クリップ奏法をやりかけたけれど、お二人の音を聴いて?クリップは付けなかった。
ここだけでなく、全体的に、全員がお互いのことをすごく聴いている。
ロジャーさんが弦楽器二人を聴いて、無音の時もあった。
一番最後は、徹さんの静かなコントラバスで終了。

開場前、廊下から直毅さんのヴァイオリンが聴けた。
明日、明後日の喜多直毅クァルテット@公園通りクラシックスでやる新曲だと思う。楽しみ!

10月20日
ロジャー・ターナー (ドラムス、ほか)
齋藤徹 (コントラバス)
喜多直毅 (ヴァイオリン)

終演後、つたないカタコト英語でロジャーさんに話しかけてみた。ロジャーさんは日本語も少し話せる方。でも、ロクに喋れないのに、つい、あと先考えない私の性格…。通じなくなって困っていると、直毅さんが通訳してくださった。スティックの件がキチンと伝わると、その演奏はfive seconds しかやっていないのに、よく見ていたね、とロジャーさんに言われ(たぶん)、嬉しかった。

いま少々フラついている。気分は良いのだけど、カラダが。
少しずつでも、鍛えないとダメなのかなぁ?取り敢えず、マイペースで行こう。飛ばし過ぎ禁止で。