もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×マクイーン時田 深山@OTTO 2

深山(みやま)さんはオーストラリア生まれの箏奏者。7歳からやってらっしゃるそうです。
初共演のお二人、とても良かったです!ワクワクしたり、時にドキドキしたり。(箏の絃を支えるコトジは倒れてもすぐ直せますが、ヴァイオリンの駒はそうはいかないので…)
ヴァイオリンは、擦弦楽器にも撥弦楽器にもなりますね。
1stとアンコールは即興演奏、2ndは曲でした。
「泥の川」(喜多直毅作曲)冒頭の印象的な6つの音が、普段とは違うアレンジで(5つ目と6つ目が、倍の長さ)新鮮でした。
そして、曲から即興に入っていくのが何ともおもしろかった。
これは又やって欲しいデュオですね。
自分自身、1週間の仕事の疲れで金曜の落語会に行かなくてションボリしてましたが、浮上しました!

3月18日
喜多直毅 (ヴァイオリン)
マクイーン時田 深山 (17絃)

1stセット
即興演奏
初めて聴く深山さん。沢井一恵さんに師事なさった若い筝奏者です。激しいところでは、指にはめているツメが飛んだり、コトジが倒れたり、録音の為に置いてある直毅さんのアイフォンの上に落ちたりもしました。でも、自然体で、そうなるべくしてそうなっている感じでした。
喜多直毅さんは、ヴァイオリンの駒を4回壊した人です。MCで、パリで壊れた時のこと話されてました。日本での、クラシックスとエルチョクロと松本弦楽器の時は私現場にいました。演奏中に調弦を変えるとバランスが悪くなるそうです。今日はちょっと危険な感じです…と仰るので、ドキドキ。
でも、大事には至らず。初共演とは思えないくらい遠慮なく、また、寄り添うところは静かに寄り添った即興演奏でしたね。
ヴァイオリンの弓の木の端で弦をこする等いろいろな奏法がありました。
休憩
01. 泥の川 (喜多直毅作曲)
02. Kothbiro コスビロ (アユブ・オカダ作曲)
深山さんが持ってらした曲。確かアフリカの歌と仰ってました。ここでは、直毅さん、弦にクリップ装着して、また違った音色がおもしろい。
03. Oblivion 忘却 (Astor Piazzolla)
アンコール;鳴り止まぬ拍手に、短めの即興演奏でアンコール。
直毅さんは終わった気持ちになったけれど、深山さんがまだ弾き足りなかったのか、次の音を出したところがあり、つながって行きました。どちらが良かったかわかりませんが、長過ぎることはなかったです。