もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×さとうじゅんこ@音や金時

シャコンヌ、ヴァイオリンと声が融合したり、主張しあったりして、また新しい顔が見えた気がします。
ホルストとバッハを演奏した1stセットの緊張感も好き。
2ndセットのデュオでの初演曲も良かった。
「他人の顔」をドイツ語で。
「純愛」は日本語の詩が心に突き刺さる。
自分は中途半端だなぁと思いました。

1月13日
喜多直毅(ヴァイオリン)
さとうじゅんこ(うた)

01. Canta, canta mais (Jobim)
第1部はクラシック曲が中心でしたが、まずはこの曲から。
02. 声とヴァイオリンのための4つの歌 Op.35 (Gustav Holst)
詩(英語)はイエスやマリアを讃えた素朴なものだそうです。
じゅんこさんの声が大好きです。
03. 無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番ニ短調 BWV1004より第5楽章 シャコンヌ (J.S.BACH)
うたをさがしてトリオで、つまりコントラバスも入った3人で既に3回演奏されてます。そのうちの1回はジャン・サスポータスさんがダンスで入って。
うたとヴァイオリンは今夜が初めてです。ヴァイオリンの曲として超有名ですが、バッハのコラールがいろいろなところに(隠されて?)散りばめられていると解説がありました。つまり、ヴァイオリン曲にうたを付けたのではなく、うたもヴァイオリンも対等な位置にあるということかな?と思いました。
後で検索してみると、バッハの最初の死別した妻に捧げたエピタフ(墓碑銘)であると推論する研究者もいるようです。
ヴァイオリンソロのシャコンヌとはまた違う難しさがあるのだろうなぁ。美しい音色でした。
休憩

04. てふてふ (butterfly?)
アイリッシュ曲で、詩は日本語。
05. たゆたゆ
中ムラサトコさんのお祖母さまの詩、シタール奏者ヨシダダイキチさん作曲、で合ってますか?
06. Upa Neguinho (Edu Lobo)
ここでブラジル曲。知っている曲は正直、落ち着きます。カッコ良いし。
Edu Lobo - Upa Neguinho 1966
https://www.youtube.com/watch?v=XjE57zOt6ak
07. ひさかたの (紀友則の和歌、作曲:チャーリー高橋)
私はチャーリーさんは聴いたことがないのですが、喜多直毅さんがアレンジするとまた別世界になったそうです。(じゅんこさん談)
08. 「他人の顔」より ワルツ (武満徹作曲)
ドイツ語の歌詞でした。
この曲、直毅さんは黒田京子さんと何度も演奏しているけれど、歌い手さんとは初めてではないかな?
とても良かったです。
09. 純愛
浜田真理子さんの歌。
"そんな 中途半端な愛なら どうぞ持ってお帰り下さい
そんな中途半端な愛でも 喜ぶ誰かにおあげなさい"で始まる歌です。
YouTubeでみつけた浜田さんの歌より、じゅんこさんの生の歌がズシンと来ました。
アンコール;I WANNA BE LOVED BY YOU (マリリン・モンローが歌った曲)
とてもチャーミングなじゅんこさん!