もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

齋藤徹×田辺和弘×田嶋真佐雄×さとうじゅんこ, 飛び入り:喜多直毅@キャンディ

『よみがえりの花が咲く』では、少し泣いてしまったけれど、ベーストリオとじゅんこさんのカホンも堪能し、tweetで知った喜多直毅さん飛び入りあり、とてもとても良い夜でした。
『タンゴエクリプス』は第2楽章だけの演奏だったのですが、あそこまで聴くと、第3楽章も聴きたい気持ちになりました。
それはまた次の楽しみとして。
年度最終日、3月31日の記念になるライヴでした。


3月31日
齋藤徹(コントラバスカホン)
田辺和弘(コントラバス、うた、カホン)
田嶋真佐雄(コントラバスカホン)
さとうじゅんこ(うた、カホン)
飛び入り:喜多直毅(ヴァイオリン)


稲毛・キャンディは私の最寄り駅から1時間強。千葉県ですけど、決して遠くはありません。
大きなスピーカーのある壁をバックにする方向で、左から徹さん、和くん、こと田辺和弘さん、田嶋さん、ピアノ横にじゅんこさん、その右側に直毅さん。
コントラバス3台と、カホン4台なので、結構ぎっしりでした。


01. Lo que vendra ロケベンドラ 来るべきもの(Astor Piazzolla)
まずは、ベーストリオで。 ベースの音に包まれる感じがとても良い。音量が大き過ぎることは全くなく。
02. Youkali Tango(Kurt Weill)
次はじゅんこさんが入ります。
アンプは使用しないライヴです。人の声ってこんなに迫力あるんだ!と思いました。音量が小さいところは小さく、囁くように歌います。
03. コラール(Astor Piazzolla)
ここから喜多直毅さんも参加し、5人で演奏です。“僕はオフなれどヴァイオリンを持って聴きに行きます!”とツイッターで飛び入り宣言したようなものでした。私がお店のドアを開けた時には、シャコンヌ弾いてらっしゃいました。一日一回は弾いているとか。
04. オペリータ「うたをさがして」(作曲:齋藤徹、ことば:乾千恵)より
『旅人の歌1 巡礼の鈴さながらに』〜『石のように』
ベースが3台になって、音が強くなったり、別のことをやったりして、オーケストラのようでした。
※オペリータ「うたをさがして」のブックレットには楽譜が入っています。『石のように』は、「おもい おもい おもい おもい」で終わるあの歌です。
05. 同じく『よみがえりの花が咲く』
ん?じゅんこさんが何となくニコニコしてるなぁ…と思ったら!歌いだしたのは和弘さんでした。
おお!すごい!ほんのちょっと、照れて(?)定型をなぞるような感じもありましたが、とにかく上手いのです。
じゅんこさんが歌う部分もあり、おそらく松本泰子さんと分けたのを土台にお二人で迫って来ました。この歌を聴くと、涙がでるんです。“何かあれば泣くのはアンフェアだぞ。”というのは男女間のこととしても、ちょっと控えようと思っていたんですが。


休憩
(キャンディで初めてBGMにバッハでした。フルートソナタ(或いはリコーダーソナタ)、私の大好きな曲です。ランパルとヴェイロン=ラクロワのアルバムを時々家で聴いています。かかっていたのはチェンバロキース・ジャレットというアルバムだそうです。)
06. Contrabajeando コントラバヘアンド(Astor Piazzolla)
ベーストリオで。カッコイイ!
07. Recuerdos de Ypacarai イパカライの想い出
じゅんこさんが入ります。
08. ロルカの採譜したスペイン民謡 3曲
うたはじゅんこさんで、直毅vs真佐雄→直毅vs和弘→直毅vs徹、という進行だったと思います。スペイン+少しイスラム世界の匂い。
09. ラ・フォリア
10. タンゴエクリプス第2章(齋藤徹作曲)
日本語でじゅんこさんが歌う部分もあります。
この曲からでしたか、カホンが本格的に演奏されました。前回のベーストリオ+じゅんこさんのライヴは聴き逃しているのですが、その時からカホン始めたのだと思います。
11. ストーン・アウト(齋藤徹作曲)
直毅さん以外、全員カホンのところもありました。
徹さんのカホンがやっぱりすごい。楽器(コントラバス)やご自身の体を打楽器にするのを今まで何度も聴いていて、きっとそうだろうとは思っていましたが。きちっとしていて乱れない局面と、基本は他の人に任せて敢えてはずしている局面があって、それがまたおもしろい。
最後に、明日結婚されるカップルがお客さんのなかにいらして、全員でメンデルスゾーンの「結婚行進曲」を演奏し、お祝いしました。


直毅さんが飛び入りして、(前日か、もしかして当日の午後くらいに決まったのでは?)、4人でやりたかったことは別にあったのかもしれませんが、聴く側としてはとても良かったです。
私が直毅ファンだから、だけでなく、ネ。