もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅ユニット@エアジン

同じユニットで会場を変えて2日連続ライヴ。
「明日もまったく同じ事をやります」とバンマスの予告がありましたが、そんなことになる訳は無く、私の好きな要素がより凝縮されてました♪


喜多さんの音色が美しい。かつ、やっている事が実験的な顔もあり、繊細で独特だ。


6月13日
喜多直毅(ヴァイオリン、声)
加藤祟之(ギター)
翠川敬基(チェロ)
瀬尾高志(コントラバス)


01. 即興1
切れ味鋭く力強くスタート。グァーンと行きます。大好きなので口開けて聞いていると、つい、涎が出そうになり、気を付けました。
(ちなみに、演奏しながら涎垂らす演奏家はナマで二人見たことあります。ピアニスト石田幹雄さんとヴァイオリニスト喜多直毅さん。)
ヴァイオリンはストレートに瑞々しくて美しい音色のほかに、鞘に入ったようなちょっとくすんだでも魅力的な音色と、何故かスライドホイッスルのような音色もありました。
ギターは、ぽん、ぽんと音を置いて行くのが美しい。
02. 即興2
ヴァイオリンは重音でゆっくりと音を伸ばして少しずつ変化していく。ギターの加藤さん、最初手の関節をコキコキ鳴らし、たぶんウォーミングアップだったのでしょうけれど、それも音楽の一部になっていた。
ヴァイオリン、チェロ、コントラバスの3人はずっとこすっている。荒涼とした風景が見えるようだった。
ギターは一番低音の弦を思い切り緩めて引っ張って弾く部分があった。
うたではなく、グルーヴとか変拍子とかとも別世界。
なんとも独特で微妙で私はこれが大好き。もしかして世界の多数派ではないかもしれませんが、そんなことはどうだって良いのです。
(ここまでで45分くらいでした。)
休憩


03. タイトル未定 (マル・いち)(喜多直毅作曲)
一種ケタタマシイ部分とゆったりした部分がある。
04. タイトル未定 (マル・に)(喜多直毅作曲)
二晩続けて聞くとさすがに覚えました。これは楽しい旋律。テーマがあって、中間に即興演奏になり、またテーマに戻りますが、戻る入り口が見えなくなっているのを翠川さんの導きで戻ってました。翠川さん、カッコイイ。
05. タイトル未定 (喜多直毅作曲)
新曲。
06.  short music for a clarinet solo (喜多直毅作曲)
コントラバスで始まった。これ、これ、これが好き、私の大好きな世界。