もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×北村聡×翠川敬基@インエフ

少し後ろの席から物の向こうにチラチラ見える演奏中の直毅さんの右腕は格別でしたよ♪
変態なたわごとはともかく(笑)、初組合せのトリオ、自由で、ある種の「抜け感」が最上級!
好きな順番つければ3番になってしまう北村聡さん、あと3割音量落として欲しかった所が一つだけありましたが、それ以外は完璧です。
ぜひとも再演していただきたいなぁ。


5月24日
喜多直毅(ヴァイオリン)
北村聡(バンドネオン)
翠川敬基(チェロ)

呼ばれて1曲参加:佐藤浩秋(ベース)


仕事で遅刻。たぶん数分。なので最初のMCは聞いていませんが、状況から見て1stセットは喜多直毅オリジナル曲だったのでしょう。
01. タイトル未定(仮題「1番」) (喜多直毅作曲)
02. タイトル未定(仮題「2番」) (喜多直毅作曲)
03. タイトル未定(仮題「3番」) (喜多直毅作曲)
04. 砂丘 (喜多直毅作曲)

なんだかもう、極楽です。
曲の作りとしてはテーマがあって即興部分があってテーマに戻る、ということだと思います。テーマは割りと短めです。
深刻な感じは無い。
でも直毅さんは命懸けで音楽やってる、いつも。
ストップウォッチで時間決めて作曲しているというお話でした。時間になったらどんなに尻切れ蜻蛉でもそこでやめるのだとか。
4つ目の曲は、4月23日のクラシックスでやった曲で、タイトル忘れたそうですが、あとから「『砂丘』では?」とお聞きするとそうだとおっしゃっていました。明るくてのびのびした部分がある曲です。

このトリオ、すごく良いです!3人の力のバランスが良い。弦と弦とバンドネオンで、バンドネオンが図太くバーっと行くところが好き。
ヴァイオリンは、「箱に糸を張った装置」と昨夜おっしゃってたまさにその感じでした。
(東工大では後半はミニシンポジウムと質疑応答の時間があったのです。)



2ndセットは富樫雅彦曲、アンコールとして喜多、北村デュオで「想いの届く日」(タンゴが聞きたいなあ、という翠川さんの声により)(翠川さん以外の人が同じ事を言っても喜多さんは予定外にタンゴ曲はやらないと思います。たぶん。)
05. スケッチ4 (富樫雅彦作曲)
06. ワンダーバード (富樫雅彦作曲)
恍惚としてしまう。
07. Wishing (富樫雅彦作曲)
空気の密度が上がるなぁ。でも暗くは無いのです。
08. Passing (富樫雅彦作曲)
翠川さん、佐藤さんに参加要請。
バンドネオンとベースに土台部分をやるように言って、その上にチェロソロ。そのあいだは直毅さんは両手に棒(魂柱)持って弦を押さえたり叩いたりしていました。
次、ヴァイオリンソロ。

これが好き、本当に好き。
(今日は直接「だいすき!」とは言いませんでしたけど、大好きです。)

アンコール;El dia que me quieras 想いの届く日  (Carlos Gardel作曲)
喜多、北村でタンゴ。そりゃあ、もう、絶品です。