もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

緑化計画(翠川敬基×喜多直毅×早川岳晴×石塚俊明)@アケタの店

9月28日
翠川敬基(チェロ)/喜多直毅(ヴァイオリン)/早川岳晴(エレクトリックベース)/石塚俊明(ドラムス)


今回も録音ありました!


01. ウズペ (翠川敬基作曲)
ちょっと久しぶりの「ウズペ」から演奏が始まりました。
自分の不摂生がいけないのですが、3時間強の睡眠でかなりボロボロの月曜日、(仕事しましたが出力7割くらいだったかもしれません)、でもやっぱりこの世界が大好きでここに来て良かった!緑化計画の生み出す音楽に強く強く惹かれます。
喜多さんももちろんですが、翠川さんがとても良いのです。揺るぎの無い美しさと言えばいのか、10分弾いていたら10分全部好きです♪唖然とするほど好き。
ヴァイオリンは昨日のサルガヴォとはまた違った激しさとセンス。
真ん中の即興部分が終わって後半に主題へ戻った時の、旋律を「歯抜け」状に奏でるカッコ良さが堪りません。ここだったか、次だったか、右手はボウイングし、左手は弦を押さえていないのに右手と連動して動くところも激しくて良かった!
02. WEST GATE (翠川敬基作曲)
バンマスはあまりはっきりタイトルを仰らないので、これ何でしたっけ?と思いながら聞いているうちに、「そうだ!ウェストゲートだ!」とわかりました。ハーモニーの重厚な、いつも「落とされる」曲です。泣きそうに美しい。
でも、おとなしく進行するだけではなく、ちょっと明る目に前向きに行ったり、中間部のヴァイオリンは大暴れだったりしました。椅子から落ちるんじゃないかと思うくらい、座って踊ってましたよ。
速いベースソロも有り。カッコいい!楽器は噂に聞いていた綺麗な貝細工?の施されたものでした。
そして最後は主題に戻ってヴァイオリンとチェロが「失速」する感じで音程を下げていくのが素晴らしかった。ちょっと俊さんには伝わり切らず、デクレッシェンドして終結せずに「オマケ」が付きましたが、それも面白かったです。
03. コントラロンド (翠川敬基作曲)
喜多さん全くの初見だったそうです。「喜多くんこの曲知らないだろう」(笑)と翠川さん。それで、結構音の飛ぶ16分音符もありのこの曲をよく弾くものです。
これは、嬉しくて幸福でニヤニヤしながらやっぱりヤラレタ曲でした。


休憩
04. anohi (翠川敬基作曲)
これもハーモニー系なのですが、案外速く行きました。ヴァイオリンの弓を「ビュン」と振ったのが印象的。
終わったらため息が出ました。
05. フルフル (翠川敬基作曲)
ヴァイオリンとチェロが和音で進行してメロディを作って行きます。ピッタリ合っていて互いを知り尽くしている感じです。
06. FAIR GAME (翠川敬基作曲)
これも喜多さん初見。ベースがブンブンと進む上にメロディが乗り、それのヴァリエーションをその場で作って行くという構造だったんじゃないかと思います。ヨーロッパ系の映画を見ているようでした。
喜多さん初見でやったことにちょっと不満だったかもしれませんが、とても良い感じでしたよ♪

3回分の録音がCDになる日はいつでしょう?楽しみです。

早々とアケタの店のLIVE写真のページ(LIVE!&LIVE!)に掲載されています。
恥ずかしながら私の後ろ姿も…
http://www.aketa.org/mise.html


※年内の緑化計画ライヴは、
10月26日(この回のみ早川さん欠席でトリオ編成)、11月30日、12月17日だそうです。