もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

『即興する" 弦 " 』(Sebastian Gramms、Harald Kimmig、喜多直毅、五十嵐あさか、深山マクイーン時田)@アトリエ第Q藝術

約1時間の即興演奏。
5人全員で始まり、いろいろな組合せで3人や4人のシーンがあり、最後に照明も少し変わって5人で終わりました。
こんなところで泣くものじゃないかもしれないけど、私は一度「コップの水がいっぱいになる」と泣きたくなるのです。
キッカケは、ハラルドさんの身体表現。どんな姿勢でもヴァイオリンを弾き続ける。凄いです。
そして、次に前に出て中心的に奏でた直毅さんのヴァイオリン。
とてもとても良かった。

明日はドイツ文化会館!19:30開演。
体調整えて、一日気持ち良く仕事して、行こう。

11月13日
Sebastian Gramms (コントラバス)
Harald Kimmig (ヴァイオリン、身体表現)
喜多直毅 (ヴァイオリン)
五十嵐あさか (チェロ、こえ)
深山マクイーン時田 (箏)

5人でスタート。
並び順は、左手に深山さん。箏は2つ。直毅さん、セバスチャンさん、ハラルドさん、右の壁際に五十嵐さん。
しばらくは、普通に良かった。でも、このまま続けるのかな?と思っていたら、直毅さんと五十嵐さんが抜けてトリオ(深山、セバスチャン、ハラルド)になりました。比較的強い感じだった。

次に、直毅さんが楽器を構え、タイミングをはかって参入。見ているだけで気迫を感じた。五十嵐さんも入り、深山さんは抜けてトリオ(直毅、セバスチャン、五十嵐)に。これは、うっとりするほど美しい音楽からやがて激しくなっていきました。五十嵐さんがホーミー的な声を発していたのはここかな。

客席と同じ向きに正座していたハラルドさんが入り、五十嵐さんが抜ける。これが" OFF/STRING "本体 (セバスチャン、ハラルド、直毅)。ここで、私は5日のバーバーFujiに行かなかったことをとても後悔しました。もったいないことしました。セバスチャンさんが体で楽器をささえ、両手に弓を持って弾いたのはここからかな。

このあとは、感情がグチャグチャになりました。だから、ハラルドさんがいろいろ動いたのはここでしょう。ヴァイオリンの弓で弦を弾きつつ、弓の端で床をコツコツ叩いていたり。
私の日常はまだまだアレなので、音プラス体をかがめているような姿を目にすると、辛かったことを思い出したりもしました。

最後に5人になって、いったん、終わる感じになったあと、(確か…)直毅さんが小さい音量で続け、メンバーも続く。照明も赤い色が入って、この世とは思えない気分になりました。ハラルドさんが私の横を通って、斜め後ろで弾いている時があって、ドキドキした。
やがて、終わりの時が来ました。

4人以上での即興演奏は、あまり好みじゃない場合もあるのですが、よくこの構成を作りあげたなぁ、本当に素晴らしいなぁと思う。(奏者の見えるところにメモ紙が置いてあったので、ある程度の決め事があったと想像します。)

明日は、久田舜一郎さん(小鼓)が入るので、また、異なる世界を聴く(見る)事が出来ると期待しています。
楽しみだ!