もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅ヴァイオリン独奏@Bagus

すごい。
ヴァイオリン独奏は何があってもひとり。
1stセットは即興演奏1つ。私の好きな音色で心の栄養補給していただきました。
かと思うと、夜の森を独りで歩いている姿が目に浮かぶような、ぎりぎりのところで生きているような、そんなシーンもありました。
一度弓を落としたところもありましたね。勿論、慌てず拾って演奏続行です。
ちょうど良いなと思うところで終了。

休憩をはさんで2ndセット。
前回、このお店で独奏やった時にはこのタイミングでバッハのシャコンヌを弾いたけれど、チューニングがどんどん狂って…、今日は即興演奏やります、とMCがありました。
(私は前回のシャコンヌも決してグチャグチャだとは思いません。ご本人の目指すものが高いので、自己評価が過小になってしまうのでしょう。)
短めの即興演奏を二つ。
最後に、即興から「 Sombre Dimanche 暗い日曜日」。
正直言って、打ちのめされました。決して悪い意味ではなく。息を止めて聴きいってしまう。
直毅さんに感想を伝えお店を出てから、信号待ちでしゃがみこむくらいでした。(また立ち上がりましたよ。)

自分に引き寄せて考えるのはおこがましいですが、私も、途中で投げずに日々を生きていきたい。
ありがとうございました。

9月30日
喜多直毅 (ヴァイオリン)