もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅&黒田京子デュオ@らぐたいむ

東北ツアー最終日は山形県の「らぐたいむ」でした。
演奏が熱くて自由で、ある時はサラリと、ある時は暖かく、とても良かった!
それは、客席の熱心な反応とも関係していたように思いました。
20年以上前から黒田さんを応援なさっているというマスター、常連客の方々、そして、私の東京でのライヴ仲間の勧めでいらした方もいてビックリでした。
今夜の直毅さん、沸点低目でした。すぐに炎となって燃え上がります。同時に丁寧な音色で、決して荒くはならない。
「他人の顔」の中間部分は、今までとは異色で無調な即興演奏のようでした。
私には久しぶりの「旅籠屋」、大好きな曲なのでとても嬉しい。
アンコールは「ひまわり」。拍手は止まず、もう1曲「小さな空」(朗読は直毅さん)。

7月23日
喜多直毅(ヴァイオリン、朗読)
黒田京子(ピアノ)

01. 黄昏のビギン
02. ラスト・タンゴ・イン・パリ
アップライトピアノの鍵盤の下側の板は外し、上の蓋は少し開けての演奏でした。
両者、炎上。
03. 空に吸はれし心 (喜多直毅作曲)
〜04. ふるさと (喜多直毅作曲)
05. ゼフィルス (黒田京子作曲)
故・富樫雅彦さんのローディーをなさった事のあるお客さんもいらしてました。
06. 遠くへ行きたい
ヴァイオリン、音色は好きなんですが、爆発的になるのが早いこと早いこと。で、また収束して耳を澄まして聴いたり。
休憩

07. 旅籠屋
フランスの歌手、Brigitte Fontaineの歌った歌ですね。
08. with you (黒田京子作曲)
ラグタイムのマスターに捧げます、ということでした。
09. 他人の顔
ワルツの曲です。つい、体が動いてしまう。中間部は今までにない感じだった。
10. 鶴 (Y.フレンケリ)
直毅さんが詩を朗読。フレンケリはロシアのシンガーソングライターで、広島の原爆資料館の展示を見て強い衝撃を受け、作った曲とのこと。並んで飛ぶ鶴の群れのなかに空いているところがあり、自分は死んでそこに入るのだ…というような内容でした。
11. 愛の讃歌
冒頭にエディット・ピアフの『MON DIEU 私の神様』が少し入っています、とのこと。これ↓ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=bdwz5mrTNZ4
アンコール;ひまわり
アンコール2;小さな空 (武満徹作詞作曲)
直毅さんが一番ごとに詩を読んで、演奏していきました。