もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×丸田美紀@インエフ

7月4日
喜多直毅(ヴァイオリン)
丸田美紀(筝、17絃)


お二人は齋藤徹さんが主宰する企画で共演したことはあるけれど、デュオは初めてだそうです。
超有名な「春の海」、初めはちょっと?な感じでした。ヴァイオリンがきつく感じるのです。でも、静かな曲想のところでは、優しくて一つの世界になっていたかと思いました。丸田さん、ヴァイオリンの弓で擦ったり、絃に棒状のものを挟んだり、いろいろな奏法もあり。
グレゴリオ聖歌「主に栄えあれ」、「夏が来た」(イギリスの曲)、意外なほど筝(これは絃が13本)、17絃の音色が曲と合いますね。
沢井忠夫「ヴァイオリンと筝のための 鳴き砂よ」では、直毅さん譜面台を4本立ててました。譜面が長いということは、隅々まで譜に書かれているということですよね。
短いフレーズを元に即興で展開していく演奏が多いので、こういう現代曲はまた違ったおもしろさがありました。
久し振りの「泥の川」(喜多直毅作曲)、17絃の低音が良い響きだった。
丸田さんのオリジナル曲「ワン・ステップ」は初めにヴァイオリン独奏あり。ああ、喜多直毅の世界だ、と嬉しくなる。
アンコールは「ひだまりのなかで」(丸田美紀作曲)。可愛らしい曲でした。
17絃、良いなぁ。
さらにいろいろな世界にヴァイオリンと一緒に行くのを聴きたいです。