もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

レオナルド・ブラーボ×岩川光@カフェ・イ・リブロス

6月28日
レオナルド・ブラーボ(ギター)
岩川光(ケーナサンポーニャ、オカリナ)


岩川さんの「来日」公演、最後から2番目が今日だったそうです。
私は熱狂的なファンとはいえないけれど、お二人とも演奏会を聴いて嫌だったことはないですね。
会場に入ると、意外とゆったりした椅子の並べ方でした。
二重奏は5年ぶりくらい、とのこと。ブラーボさんが日本人で(らっきょ漬けたりするそうです)、岩川さんがアルゼンチン人のようだ、という話題出ていました。
1stセットは、「タンゴ以外」ということで、ディノ・サルーシ、キケ・シネシ、岩川オリジナル曲など。
ギターソロもありました。
カンドンベの「カ」は、日本語では「気」、「ンドンベ」は「土」と仰ったかな、もう記憶があやふやで、すみません。
日曜日の夕方になると、みんな外に出て楽器や鍋を叩いたりして、音楽やうた、踊りになる。そこで自分の悩みを外に出したりするそうです。
(そんな話を聞くだけで、じんわり来てしまう。自分、ちょっと危ないな、という自覚はあります。)
南米の各地のリズム、音楽の解説もしてくださいました。よくは理解出来なかったけれど、連想したのが東京と大阪の祭りのリズムの違い。
大阪出身の私は、東京の御神輿の「ソイヤ ソイヤ ソイヤ ソイヤ」という掛け声をはじめて聞いた時、何て軽いんだ!とびっくりしました。だんじりの掛け声や河内音頭は重いというか、テンポが遅くて、地に足が着いている感じなのです。
2ndセットは「タンゴ」。ピアソラをやって欲しいという主催者の要請があったそうです。
岩川ソロでピアソラのタンゴエチュード4番と3番。
デュオに戻り、ガルデルの「El dia que me quieras 想いの届く日」。同名の映画に7歳のピアソラ少年が映っていた話がありました。(後でネットで高場将美さんの解説を読むと、エキストラで出演したと書かれてました。)
そして最後に、ピアソラ「Histoire du Tango タンゴの歴史」全楽章。
ケーナはとにかく超絶で、しかも余裕すら感じました。それでいて、体育会系ではなくちゃんと情緒がある。
ギターもすごく良かった。特に2楽章「Café 1930」のハーモニクス奏法が美しかった。
アンコールは、ジスモンチの「Palhaco 道化者」、ゆったりした曲。そして高速の「MILONGA DE MIS AMORES 愛のミロンガ」で締め括りでした。