もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

夜桜能@靖国神社能舞台

4月1日
久し振りに夜桜能に行って来ました。
晴れて、自由席の当日券があったら見よう、駄目なら桜だけ見て帰ろう…と足を運んだら、ちゃんとチケットありました。


火入れ式
笛:一噌幸弘
自由自在で流麗!
思えば、幸弘さんでしか火入れ式を聴いたことがないので、「普通」は知りません。
彼の場合は、西洋音楽も入ってます。バッハとか、「My Favorite Things」とか。それが決して不自然ではなくて美しい。


舞囃子花月」(かげつ)
シテ:大坪喜美雄
笛:一噌幸弘、小鼓:鵜澤洋太郎、大鼓:柿原弘和
地謡は省略します
私が座れた自由席からは、舞台はほぼ見えません。地面の傾斜もないし、境内の桜の木の下に客席があるということは、桜の幹で視界は遮られる訳です。ちょっと幹の窪んだところから、小さく鵜澤さんだけ見えました。
でも、音は聞こえるので私はO.K!


狂言「簸屑」(ひくず)
シテ:野村萬斎、アド:石田幸雄、アド:高野和
高野さん(今でも心の中で「たかのん」という愛称で呼んでしまいます。)が次郎冠者で、「七つ子」を舞います。これは出来れば見たかったなぁ、やっぱり。


能「巴」(ともえ)
シテ:田崎隆三、ワキ:森常好、ワキツレ:館田善博・森常太郎
間:中村修
笛:一噌幸弘、小鼓:鵜澤洋太郎、大鼓:柿原弘和
地頭:大坪喜美雄、他の地謡、後見は省略します。
巴御前の話です。
今まで、宝生流の謡は好きじゃないナ、と思っていたのですが、案外単純な思い込みだったかもしれません。
良かったです!特に地謡。力強かった。
間(アイ)の中村さんの語りも良かった。(なのにどこからか、騒音が漏れてきて残念でした。都会の野外能の宿命ですね。)