もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

ワールドミュージックの館 第5回太陽と闇〜メキシコのうた〜@ポレポレ坐

暖かいポレポレ坐で、ステージ正面の壁に人魚の骸骨と満月(製作は高場さん)、左から齋藤徹さん、高場将美さん、三村秀次郎さん、喜多直毅さん、前に峰万里恵さん。
私は喜多直毅さんのいろんな演奏が好きですが、歌うヴァイオリンは本当に好きだなぁ!
満月のように澄み切った光を放っていました。
ああ、楽しかった!きっと、演奏者もそうだったのでは。


12月1日
峰万里恵(うた)
高場将美(ギター、話し)
三村秀次郎(ギター)
齋藤徹(コントラバス)
喜多直毅(ヴァイオリン)


第1回から4回にやった曲も入っていますが、今夜は特に充実していたと思います。


第1部
01. ラ・ブルーハ(魔女) La Bruja (ベラクルース地方伝承曲)
一番最初っから良い音だった。ヴァイオリン。
02. 置き去られたやもめのコリード La viuda abandonada (作詞作曲:Amalia Mendoza)
03. 黒い鳩 Paloma negra (作詞作曲:Tomas Mendez)
峰万里恵さん、今夜は膝上の丈の民族衣装、頭の両側には大きなリボン。情熱的に「 Paloma negra!」と歌います。
独特の世界ですが、私は好きです♪
04. ラ・ジョローナ (泣き女) La Llorona (オアハーカ州伝承曲)
8月5日に93歳で亡くなったメキシコの女性歌手チャベーラ・ヴァルガスの動画は、私の大のお気に入りです。万里恵さんは万里恵さんで素晴らしい。
ヴァイオリンは1回目にごく低音で響かせ、同じフレーズの2周目は高音でうっとりしてしまう。
05. 黒い夜 La negra noche (作詞作曲:Lauro & Emilio Donato Uranga)
この曲のみ、万里恵さんと直毅さんのデュオでした。
それぞれが「伴奏」ではなく歌い、そして相手を壊さない。
06. にがいクリスマス Amarga navidad (作詞作曲:Jose Alfredo Jimenez)
07. 波濤を越えて Sobre las olas (Juventino Rosas 作曲)
これは器楽演奏のみ。とっても有名な旋律ですが、メキシコの17歳の若者が書いた曲とは知りませんでした。
歌がないと、よりアカラサマになる直毅さんのヴァイオリンの美しさ。
休憩


第2部
01. 東の国のむすめのコリード Corrido de la muchacha oriental (作詞作曲:高場将美、峰万里恵)
02. ファロリート(いとしい街灯) (作詞作曲:Farolito Agustin Lara)
03. はじめての愛情 La primera caricia (作詞作曲:Amalia Mendoza)
このあたり、何と言うか、まぁ、嫌な事やつまらない事が一つも無い。
04. バーモノス(さぁ行こう!) Vamonos (作詞作曲:Jose Alfredo Jimenez)
05. ラ・アデリータ La Adelita (伝承曲)
ここは徹さんが素敵だった。
06. シェリート・リンド Cielito lindo (伝承曲)
毎回解説付きのプログラムが配布されます。この曲の「アーイアーイアイ アーイ」で始まるサビの部分の歌詞も(勿論スペイン語で)書いてあって、「ご一緒に」との事。客席にはスペイン語に堪能な方が多いのか、皆さんしっかり歌ってらっしゃいました。真似して、私も2番から参加。
07. 黄金の小舟 La barca de oro (メキシコ古謡、編:Abundio Martínez)
高場さん「普通、『シェリート・リンド』をやったら終わりなんですが、私たちは基本暗いので…」としっとりとしたこの曲。
賑やかな部分もありながら、決してそれだけではない人生のいろいろを歌い、演奏するコンサートですよね。
アンコール;これから1年分をぜんぶ Pa todo el ano (Jose Alfredo Jimenez)
たぶんタイトルはこれだと思います。