もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

東日本大震災・津波遺児支援チャリティーコンサート(Bella Rosa Coro、喜多直毅×黒田京子)@カトリック北広島教会

少女合唱団「Bella Rosa Coro」の一心に澄んだ歌声。
その次に喜多黒田デュオが前に出て、MCなしでヴァイオリニストが激しいソロを短く奏で、空気を変えた。途切れる事なくピアニシモで「Nada te turbe」(テゼ共同体で歌われている賛美歌)の美しい旋律。
少し涙が滲んだ。心は同じだなぁと思った。


誰でもそうですが、喜多直毅という人も又、新しく生まれ変わっているのだ。


9月1日
喜多直毅(ヴァイオリン)
黒田京子(ピアノ)


Bella Rosa Coro
指揮・岡元眞理子
ピアノ・米山和子


コンサートに先立って、1分間の黙祷。
第一部
まずは少女合唱団Bella Rosa Coroから。メンバー10人はお揃いの赤いワンピースでした。
01. おおひばり
有名な合唱曲ですね。澄んだソプラノにいきなりつかまれた気分でした。
あと4曲ありました。「♪ほーほーほーたるこい」他。
一番最後のハーモニーにグッと来ました。


続いて喜多直毅、黒田京子デュオ。
06. Nada te turbe(テゼ共同体で歌われている賛美歌)
四ツ谷のテゼの会では、「恐れるな 煩うな 主はともにおられる…」という日本語の歌詞で歌われていますね。
激しいヴァイオリンソロからスッと下がって奏でる旋律。この対比!
ピアノはアップライトで上の蓋を少し開けて演奏でした。
07. ひまわり(ヘンリー・マンシーニ作曲)
08. ムーン・リバー(ヘンリー・マンシーニ作曲)
よく知られている映画音楽を続けて2曲。
しっかりこのデュオの物になっている。
09. Limelight(チャップリン作曲)


第一部の最初と最後で、ヴァイオリニストの顔つきが違った気がしました。
なんとなく。


休憩
第二部
喜多黒田デュオ。
01. ゴリアルドのアヴェマリア(13世紀の曲)
航海の安全を祈る歌、とおっしゃったかな。
これ、2月の黒田京子トリオでやってますね。
専門用語知りませんが、ちょっと独特な響きなのです。(西洋クラシック音楽の前段階?)
穏やかな展開のなか、あ、と気付く黒田さんの声。そして男声は直毅さん。私の耳のせいか、初め客席から聞こえた感じがしました。
ハミングから歌詞へ。ラテン語
02. 主よ、人の望みの喜びよ(J.S.Bach作曲)
03. Utviklingssang(カーラ・ブレイ作曲)
ピアノも相当なプレイですが、それでも鍵盤を指で弾いている。
ヴァイオリンは強く弦をはじいたり、弦のいろいろなところを弾いたり、弓を振ったり、ボディの裏側を弓で擦ったり、f字孔を吹いたりするので、小さいこどもの歓声も上がったが、とても良い雰囲気。
スルタスト奏法が実に豊かだったのがこの曲のあたりでしたか。
04. Amazing Grace


Bella Rosa Coroと岡元さん、米山さんも入って全員で演奏。(ピアノは連弾)
05. 小さな空(武満徹作詞作曲)
06. 慈しみ深い(賛美歌312番)
最後は客席も一緒に歌いました。


素晴らしいコンサートでした!