もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

黒田京子トリオ@公園通りクラシックス

そうは言っても、平常心で明日の仕事の段取りを忘れないようにメモしたりしている訳です、いま。(22日の午前2時台)
それくらいでなけりゃ、生活成り立ちません。
喜多直毅さん、静養のため明日東京を離れるそうです。
8月28日〜9月3日の北海道ツアー(黒田京子さんとのデュオ)はあるものの、いつ東京に戻るかは未定。


6月21日
黒田京子トリオ
黒田京子(ピアノ)
翠川敬基(チェロ)
喜多直毅(ヴァイオリン)


01. inharmonicity 3 (黒田京子作曲)
(喜多直毅さんが入った)黒田京子トリオは今回のライヴ以降活動休止する、と黒田さんのサイトに掲載されていました。
(太田恵資さんの入った)黒田京子トリオは2010年2月28日で散開しています。
2度もこういう事に遭遇するとは!
曲の後半、素直で美しい旋律に戻った時にジーンと来ました。
02. 向日葵の終わり(黒田京子作曲)
左から、喜多、翠川、黒田という並び順でした。
いつも以上に純度が高い。歌うヴァイオリン、過剰でなく隅々まで美しい。
03. Harmonious-Outcast (翠川敬基作曲)
『FIVE PIECES OF CAKE 5つのケーキのかけら』(1975年)に収録されていますね。
04. 雪の下には緑(黒田京子作曲)
光に満ちた世界に居る感じがするのです。天国なのかな。
休憩


05. 即興(喜多直毅ソロ〜翠川敬基ソロ〜黒田京子ソロ)〜It's tune (富樫雅彦作曲)
短めですがソロも聞くことが出来て嬉しかった。
事前のタイトルコールはなく、黒田さんのソロの終わりの方にテーマが見え、やっぱりこの曲。単純に「カッコイイ」だけではなく、とても良かった。
06. ヴォイス・フロム・ヨンダー(富樫雅彦作曲)
確か…黒田さんのこえと、直毅さんの笛(金属製の方)から始まったと思います。黒田さんがピアノ線に向かって声を発して響かせていたのが、ここかな。
大好きなスルタスト奏法!
07. 闇夜を抱く君へ(黒田京子作曲)
この曲は基本的に喜多さんに捧げた曲です、と黒田さんがおっしゃってました。
最後の方で直毅さんが「おーい、おーい」と声を出します。体を小さくして、あの口から彼の体内に入ったつもりになって、なんとか自分を納得させようと試みました。
“行かないで Ne me quitte pas”
08. Zephyrus (黒田京子作曲)
この曲は何回聞いたかなぁ。まさに、「曲」なのです、作り込んだ感じが強いと自分の気持ちとはズレが生じる事もたまにあるのですが、今夜はお三方の全ての意図が合わさって、すごかった。
アンコール;with you (黒田京子作曲)
黒田さんに促され、直毅さんの挨拶もありました。
回りの方にはご迷惑だったかもしれません。あまり自分の感情を押し殺さずに正直に行こうと最近思っているもので、泣くのはそんなに我慢しませんでした。なるべく音はたてないよう努力しましたが。
暖かいメロディ。
曲が終わってからも感情の波は引くどころか高揚してしまい、私はボロボロ泣きました。