もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×黒田京子@ドレス

勿論「最強」のデュオなんですが、特に今夜は良かったなぁ。
喜多直毅さんは昨日、2月18日(誕生虫はカラスアゲハ)がお誕生日でした。
おめでとうございます♪


2月19日
喜多直毅(ヴァイオリン、ほか)
黒田京子(ピアノ)


01. 即興1
美しい。
から、よけいに悲しい。
というのも、ドレスの一番後方の席で生音で聞いて私の耳にはちょっときついのです。
(この席は東横線のホームのアナウンスも、流しでお皿を洗う音も聞こえますが、それらの音は今夜は決して嫌ではなかったです。)
アップライトピアノは奥の壁に付けてあるので、ピアニストとヴァイオリニストはお互い背中合せで演奏しています。それなのにこんなに美しい。
02. 即興2
二つ目は少し気分を変えてスタート。バッハ作曲ロンド風ガヴォット等、クラシック名曲引用もあって、直毅さんの独奏部分があって、最後は二人で駆け抜けて終了でした。


休憩
03. 青いスカーフ (ワジム・コージン)
ロシアの歌の曲です。控え目な感じがまた良い。
04. 割れた皿 (黒田京子作曲)
ここでは直毅さん、笛を吹いたり、箸(魂柱?)を弦にはさんで鳴らしたり、声を出したりしていました。黒田さんも歌い、最後は楽器の音は無く、男声、女声で終わりました。
05. シャリバリ(バロック時代の曲)
この曲を初めて聞いたのは、確か「軋む音」VOL.3(アウシュビッツの回)。大好きな曲です。
もう一度名曲集のようになったかと思うと、ティハイのような流れになって、次にアラブ世界へ。
ヴァイオリンタクスィームの次にやったのは「ラクサ・バヤティ」だったでしょうか?
たっのしい♪
06. 旅籠屋 (Brigitte Fontaine)
全てやったことのある曲でしたが、それに何も不満なし。こんなに美しい。フーッと溜息が出るくらい。
この音色が好き。
07. 闇夜を抱く君へ(黒田京子作曲)
始める時の会話。
喜多「いきなり?」(アドリブ的な前奏部分なしにいきなり譜面に入る?)
黒田「as you like !」
ほんと、カッコ良いです。
人が誰しも持っている「闇」の部分、も表現されますが、むしろ「光」の部分が真正面から来て、ちょっとイジケたりヒネクレたりした心であっても、素直に「好き」と言える。
そういう曲ですね。
アンコール;Frag Nicht, Warum(Richard Dauber)
上がり過ぎず、引くところはグッと引いて終わります。
良い夜だったなぁ。


またこういう演奏が聞けるように、ちゃんと耳は治したいです。(耳鼻科通ってます。)